ドッジボールは何歳から?
ドッジボールの内容を理解しゲームがある程度成立するのは5~6歳頃と考えられます。
子供の発達の観点から見ると、ドッジボールができることは運動発達に加えコミュニケーション面の発達とも言えます。
集団の中で遊びのルールを共有できることは、幼児期のコミュニケーション面の発達における重要な要素の1つです。
解説
ドッジボールができる年齢
子供の発達を見る検査に、S-M社会生活能力検査というものがあります。
幼児期・学童期と比較的幅広い年齢帯で発達を見ることができる検査です。
言語能力や運動能力といった機能的な力だけでなく、検査の名前通り生活習慣に着目した項目も豊富な点が特徴と言えます。
これによると、ドッジボールなど簡単な集団遊びに参加できるのは5~6歳頃の発達に位置付けられています。
もちろんこれ以前、例えば3歳や4歳でも大人の促しがあればある程度ドッジボールはできるかもしれません。
しかしながら、ボールを投げる力、キャッチする力、ルールの中で周囲と協調して遊ぶコミュニケーションの力などもろもろを加味すると、ドッジボールを自立してできるのは5~6歳頃が妥当と考えられます。
子供のコミュニケーションの発達
5~6歳頃というのは保育園や幼稚園の年中・年長さんの時期に相当します。
年中・年長さんは徐々に子供の集団遊びが活発になっていく時期です。
ドッジボールや鬼ごっこなどルールを集団遊びを経験していきます。
さらに成長してくと、警察官ごっこやチーム分けがなされた遊び(野球など)など、より組織立った遊びが可能となっていきます。
この背景には子供同士でも自分の気持ちを言える自己主張能力や、状況によって相手に譲ることができる協調性、じゃんけんなどで物事を決めることができる公平性などが必要になっていきます。
こういった集団の成立に欠かせない力は、幼児期後半の子供達の発達において重要な点の1つと言えます。