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およそ7歳児が描く、人の絵
およそ7歳児が描ける絵ってどんな感じなのでしょう?
絵にも個人差、上手い・下手があって当然でしょうが、平均的にはどの程度描けるといいのでしょう?
あくまで目安ですが、
およそ7歳前後のお子さんが描く人の絵はこんな感じです。
以下、もう少し詳しく。
子供の絵と発達
絵というものは練習量によってかなり上手・下手の差があります。
大人でも、プロの漫画家と普段絵を描かない人では雲泥の差でしょう。
このように、
大人になると年齢と絵の技術が無関係になります。
一方で、幼児期といった幼い頃だと状況がまた異なります。
幼い頃の場合は絵の描き方がその子の発達の目安として参考になる場合があります。
1歳前後で歩き始める赤ちゃんが多いように、人間の初期の発達は割と似通っているからです。
子供の発達を知る目安として、グッドイナフ人物画知能検査というものがあります。
これは子供が描いた絵からその子のおおよその精神年齢をみることができる比較的珍しい検査です。
この検査を参考にすると、
およそ7歳前後のお子さんは冒頭のような絵を書くことが予測されます。
以下、詳しく分析していきましょう。
7歳前後の子が描く絵のポイント
線ではなくパーツとして描ける
当たり前の話ですが、
6歳前後の絵を描く力の土台があって、7歳台の絵に行きつきます。
詳しくは以下をご参照。
この6歳前後の力をベースに、以下のような描写能力が見られはじめます。
おおよその顔のパーツを描ける
目・鼻・口・眉・耳・髪など顔の主要なパーツをほぼ描きだすことができます。
目と瞳の描き分け
目と瞳を描き分けることができることも絵の印象をずいぶんと変えますし、お子さんの描写能力の目安になります。
目の外観は楕円形というか、横に長いとなおGOODです。
洋服が複数パーツ
シャツとズボンなど、
衣服や装飾品を2つ以上描きだしていること。
例えば女の子がワンピースを着ている絵なら、服が1つでも自然なのでOKです。
必ずシャツとズボンでなくても、
例えばシャツと帽子などとりあえずこの時期は衣服あるいは装飾品を複数想定できるかがポイントです。
おわりに
以上のようにあくまで一例を挙げてみました。
当然、その子によって絵を描く上での着眼点はそれぞれなので、これが唯一の正解ではありません。
例えば体を描かないけれど、顔はまゆ毛やまつ毛なども細かく描くお子さんもいるかもしれません。
あくまでお子さんがどこまで正確に対象を捉えることができるか、
そしてその対象を捉える力が年齢と共にどのように成長・変化しているかを広い視野で見てあげます。
そして、絵は「こう描きなさい」ではなく「こう描くともっと楽しいかも」とあくまで自由に、大人は提案程度にとどめる指導がいいでしょう。
お子さんが絵を楽しく描くことが一番なので。
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