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およそ9歳児が描く、人の絵
およそ9歳児が描ける絵ってどんな感じなのでしょう?
絵にも個人差、上手い・下手があって当然でしょうが、平均的にはどの程度描けるといいのでしょう?
あくまで目安ですが、
およそ9歳前後のお子さんが描く人の絵はこんな感じです。
以下、もう少し詳しく。
子供の絵と発達
絵というものは練習量によってかなり上手・下手の差があります。
大人でも、プロの漫画家と普段絵を描かない人では雲泥の差でしょう。
このように、
大人になると年齢と絵の技術が無関係になります。
一方で、幼児期といった幼い頃だと状況がまた異なります。
幼い頃の場合は絵の描き方がその子の発達の目安として参考になる場合があります。
1歳前後で歩き始める赤ちゃんが多いように、人間の初期の発達は割と似通っているからです。
子供の発達を知る目安として、グッドイナフ人物画知能検査というものがあります。
これは子供が描いた絵からその子のおおよその精神年齢をみることができる比較的珍しい検査です。
この検査を参考にすると、
およそ9歳前後のお子さんは冒頭のような絵を書くことが予測されます。
以下、詳しく分析していきましょう。
9歳前後の子が描く絵のポイント
年齢と絵の質が相関しなくなってくる
9歳になる年というのは小学校3年生に相当する時期ですね。
9歳前後くらいから年齢による絵の差が少なくなってきます。
つまり、年齢によらず上手い子は上手いし、苦手な子は苦手といった感じ。
8歳相当の絵と9歳相当の子の絵が理論的には大して変わらない。ということです。
以上を前提にした上で、それでもポイントになるというところを見ていきましょう。
パーツが適切な位置にある
例えば耳が目の横ぐらいの位置。
例えば肩から手が出ている。
身体の主なパーツが描けていて、なおかつそれらがおおよそ正しい位置にあります。
体の輪郭
ただ丸や四角を描いて胴体とするのではなく、きちんと体の輪郭を描こうとしていること。
瞳の向き
目の向きが左右揃っていること。
つまり表情の描写も細かくなってくるということですね。
おわりに
以上のようにあくまで一例を挙げてみました。
当然、その子によって絵を描く上での着眼点はそれぞれなので、これが唯一の正解ではありません。
例えば体を描かないけれど、顔はまゆ毛やまつ毛なども細かく描くお子さんもいるかもしれません。
あくまでお子さんがどこまで正確に対象を捉えることができるか、
そしてその対象を捉える力が年齢と共にどのように成長・変化しているかを広い視野で見てあげます。
そして、絵は「こう描きなさい」ではなく「こう描くともっと楽しいかも」とあくまで自由に、大人は提案程度にとどめる指導がいいでしょう。
お子さんが絵を楽しく描くことが一番なので。
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