子供と見るあるいは子供に見せることを想定した視点でレビューします。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
炎炎ノ消防隊は子供に見せても大丈夫か?
炎炎ノ消防隊は一部性的な描写を伴うギャグシーンがあります。
過激なものではありませんが、親子で見るとやや気まずい空気になる可能性があります。
しかし全体のストーリーとしては健全であり、世界観やキャラクターデザインも親しみやすいものになっています。
性的なシーンを親が見て見ぬふりできれば、小学生から大人まで楽しめるアニメなのではないでしょうか。
表現や描写の解説
性的な表現
偶然に性的なハプニングが起こることを俗に「ラッキースケベ」と言ったりしますが、作中では作者の造語である「ラッキースケベられ」という状況が発生します。
要するにラッキースケベが起こりやすいキャラクターが存在します。
性的な部位は本人が手で隠したりはするので露骨な表現には至りませんが、あきらかに性的なサービスシーンを意識した演出ではあります。
暴力的な表現
炎炎ノ消防隊は能力を駆使した戦闘を行う王道バトル漫画です。
そのため戦闘シーンは避けられませんが、少年漫画らしくグロテスクなシーンは少ないです。
しかし敵が女性キャラクターをいたぶるシーンなどが一部あります。
反社会的な表現
炎炎ノ消防隊は王道のヒーローを目指す主人公「シンラ」を中心に描かれます。
一方でそれと対を成すかたちで、人道をはずれても己の信念をもって道を進むダークヒーローとして「ジョーカー」という登場人物にフォーカスが当たります。
ただしダークヒーローの演出も少年漫画の域であり、そこまで過激なものではありません。
そのため子供も差し支えなく楽しめるのではと思います。
言語・思想関連の表現
炎炎ノ消防隊では聖陽教という架空の宗教が登場します。
宗教に対する疑心や対立を描いている点も炎炎ノ消防隊の特徴の1つです。
しかし実在する宗教を大きく否定したり差別したりする内容ではなく、あくまで物語に深みを与える演出になっています。
炎炎ノ消防隊をしっかり理解して楽しむためには、宗教に対する人間の考えや対立を理解する必要がありますが、このあたりは小学生に少し難しい感覚かもしれません。