遠城寺式乳幼児分析的発達検査の検査項目
遠城寺式乳幼児分析的発達検査は「移動」・「社会性」・「言語」という3つの大項目で構成されています。
「移動」は子供の運動面や器用さについての項目です。
「社会性」は人との関わりや生活習慣に関する項目です。
「言語」は言葉の発達に関する項目です。
これらの項目はそれぞれ2つの下位項目を有しており、具体的には以下のようになります。
- 移動運動(移動)
- 手の運動(移動)
- 基本的習慣(社会性)
- 対人関係(社会性)
- 発語(言語)
- 言語理解(言語)
このような計6つの側面でそれぞれ検査問題が配置されています。
遠城寺式乳幼児分析的発達検査はこのように子供の発達を(簡便ではありますが)幅広くバランスよく押さえています。
解説
移動
移動は「移動運動」と「手の運動」で構成されています。
「移動運動」は文字通り立つ・歩くなどを中心とした移動のための運動です。
ジャンプできるかなども含まれます。
「手の運動」は手先の器用さに関わる部分が多いです。
服のボタンを使えるか、はさみなどの道具を使えるかなどです。
社会性
社会性は「基本的習慣」と「対人関係」で構成されます。
「社会性」と聞くとコミュニケーション項目をイメージする人もいるかもしれませんが、実際は生活習慣なども含まれています。
「基本的習慣」とは主に生活面に関する項目です。
ひとりで整容できるかどうかなどです。
「対人関係」は文字通りコミュニケーション面についての項目です。
ごっこ遊びができるかや人と相互的に遊ぶことができているかを見ます。
言語
言語は「発語」と「言語理解」で構成されています。
「発語」は何をしゃべることができるかを見ます。
文章を言えるか。どのくらい質問に答えられるかを見ます。
「言語理解」は言葉を聞き取り理解することに関する項目です。
物の名前や色の名前、そのほか抽象的な概念がわかるかを見ます。
遠城寺式乳幼児分析的発達検査の解説(前のページへ戻る)
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧