ファミレスで高級レストランのように振る舞う人
ファミレスで、高級レストランのように振る舞う男性がいました。
フォークとナイフをきれいに使い、テーブルの上に置いてある紙を首元に付けてエプロン代わり。
文字に書くとただの礼儀正しい人のように思えますが、実際に目にすると、なんかちょっと仰々しい感じ。
周囲でにぎやかに談笑する学生や家族連れのお客さんにちょっと表情を曇らせたり。
たぶん、
「礼儀やマナーの程度は場面による」という暗黙のルールがわかっていないのだと思います。
礼儀やマナーの程度は場面による
居酒屋での立ち居振る舞いと高級レストランでのそれが違うように、
礼儀やマナーの程度は場面によります。
ざっくばらんなのが悪い、マナーが厳密なのが良いではなく、状況によって使い分けることが大切なのです。
先ほどの男性は、たぶん、真面目な人なのでしょう。
「こういうときはこう」というマナーを重んじていて、そういった立ち居振る舞いをできる自分が好きなのかもしれません。
礼儀正しいことは悪いことではありません。
けれど、場にそぐわない礼儀正しさは仰々しかったり、ときには滑稽に見えてしまいます。
状況に合わせて、くだけた姿勢をとることが大切です。
TPOに合わせる
高級レストランでは、食事の動作だけでなく、着ていく洋服なども配慮します。
一般に言うドレスコードというやつですね。
男性で言えばスーツ。女性で言えば大人っぽいワンピースなどでしょうか。
Tシャツやジーンズはあまり場にそぐわないでしょう。
一方、ラーメン屋や居酒屋などはそういった服の方がいいかもしれません。
ファミレスでも同様です。
よく、ラーメン屋で「テーブルが油っぽい」とか、ファミレスで「お客さんが騒がしい」とか文句を言う人がいます。
程度にもよりますが、
そこはそういうお店なのです。
飲食店にはそのお店そのお店の雰囲気というものがあって、
フォーマルな場所がいいときはフォーマルなお店に行って、
カジュアルなお店がいいときはカジュアルなお店に行く。
お店側に要求するのではなく、お店を自分で使い分けるのです。
おわりに
自分の言動というのは習慣なのでなかなか変えられないものです。
けれど、ある程度は臨機応変に場面に合わせるのが大人のたしなみであったりします。
フォーマルであることよりも、どんなときにフォーマルであるべきかわかることが大切だったりします。