手先の器用さの対象年齢考察

ファスナーをできるのはいつから?何歳から?|子供の手先の発達

公開日:2023年2月4日


 
 

ファスナーは何歳から?

 洋服のファスナーを自分で扱うことができるのは何歳頃からなのでしょうか。

 発達の個人差や練習量、ファスナーの大きさによっても異なりますが、

 子供がファスナーを扱えるのはおおむね4~5歳頃と考えられます。

 
 

解説

ファスナーを開閉できる年齢

 子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
 子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。

 上記によると、ファスナーの先を留め金に入れる動作は、4~5歳頃の身辺自立課題に位置付けられています。

 
 

ファスナーと子供の手先の発達

 ファスナーを扱うには、左右の手の使い分けが重要です。

 ファスナーを止めるためには一方の手で金具を支え、他方の手でファスナーの先端を入れ込む必要があります。

 つまり一方の手は静止させ、他方の手を動かす必要があります。

 子供の発達において、こういった左右の手の使い分けは大切です。

 幼い子供において、お箸を使うほうの手に意識がいって、お茶碗を持っている方の手に意識が向かずお味噌汁がこぼれるといったことはよくあることではないでしょうか。

 左右の手を異なった役割で使えるということは、子供の成長において指標の1つと言えるでしょう。

 ファスナーを扱うことが難しい場合、金具を支えるほう・ファスナーを持つほういずれかの動きが苦手なのか、あるいはそれらのバランスが苦手なのか見てあげるといいかもしれません。

 例えば親が金具を持ってあげてもファスナーをできないのであれば、いきなり全部やらせても難しいでしょう。
 この場合はまず親が片方は手伝ってあげながら慣れていきます。
 それが十分できてきたら、金具を押さえる子供の手に親の手を添えてあげて、ブレないように補助してもいいでしょう。

 ファスナーを止めようとするときうまく金具を支えられず手が動いてしまう子は、金具を持つ手を止めるように意識します。
 親が手を添えてファスナーをゆっくり入れてあげ、子供には金具を支えることに専念してもらってもいいでしょう。。
 
 
 
 

ボタンをとめることができるのは何歳から?

 
 
 

参考資料

-手先の器用さの対象年齢考察

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