本のレビュー

「学力」の経済学 を読んだので解説&レビュー~非認知能力の科学的重要性~

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「学力」の経済学 レビュー

中室牧子氏の
「学力」の経済学 を読みました。

読んだ感想としては、
育児や子供の教育に関して非常に参考になると共に、
それ以上に育児や子供の教育に関する自分の「考え方」が変わる1冊だなという印象です。

内容や文体はやや小難しいですが、
そういう小難しい話をできるだけ端的にわかりやすく伝えようとする本書の姿勢も感じて、読みやすい&接しやすい本ではと思います。

 
 
 

「学力」の経済学 とは?

「科学的根拠」を「エビデンス」と言ったりします。

例えば医療において「エビデンス」は非常に重要です。
科学的根拠もない方法で手術をされたい人はいないでしょう。

教育でも同じことが言えます。

大切な我が子の育児です。

「うちの子は○○をしたら○○だった」という単なる経験談ではなくて、本来は科学的根拠のある、地に足のついた取り組みをしたいものです。

教育という分野において日本はまだまだ科学的根拠が乏しいという問題提起、

そして科学的根拠のある教育とは例えばどんなものなのかという具体例を示したのが本書、「学力」の経済学です。

 
 
 

要約や解説

「子供は褒めて伸ばす」なんて言葉はよく耳にしますね。

褒めるの延長線上に「ご褒美」という考えがあると思います。

「ご褒美」はどのようにあげるのが効果的なのでしょう?

ハーバード大学のフライヤー教授による、アメリカ5都市で行われた大規模な実験によると、

「ご褒美」は「結果」に対してよりも「過程」に対してあげたほうが効果的であるということです。

「結果」とは例えば「テストの点数」です。

「過程」とは「宿題をする」とか「授業の復習をする」といった類いです。

これはフライヤー教授が「そう思う」という主観ではなくて、
5都市で対象になった子供達に実際に「ご褒美」を与えて学力テストの結果がどう変化したかを調査したものです。

つまり、科学的根拠のある見解なわけです。

 
 
 

おわりに

「学力」の経済学は非常にボリュームのある内容を端的にわかりやすく書いています。

各章で取り上げられていることは、本来もっと掘り下げても興味深いくらい大きなテーマです。

そのため、
「学力」の経済学は読みやすい反面、もっと知りたいと思うと別のもう少し専門的な本を手に取る必要が出てくるでしょう。

そういう意味で、もちろん本書は実践的で具体的な内容が書かれていはいますが、
「学力」の経済学は論理的な思考方法のトレーニングというか、考え方自体を学ぶ本といった側面もあるかなと思います。

 
 
 

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参考資料

-本のレビュー