障害者のIT支援にてたまに出てくる用語である「ゲームパッド」。
ゲームパッドは文字通りゲームに関わる用語ですがなぜこれが障害者のIT支援に関わってくるのでしょうか?
【ゲームパッドとは?】
ゲームパッドとは平たく言うとテレビゲームのコントローラーです。
最近のコントローラーは接続がUSB端子によりパソコンにつなげることができる物も多いです。
【IT支援において】
障害者のIT支援においてはパソコンなどにつないでマウスの替わりをするために使用することがあります。
通常、パソコンはマウスで操作しますが上肢障害や肢体不自由、または重症心身障害などがある方にとってはなかなか操作しづらいもの。
しかしコントローラーであればボタンやスティックなど比較的操作しやすい形状になります。
【値段が安いのも良いところ】
ゲームパッドは種類が豊富で値段の幅もあるのが魅力です。
上肢障害専用の福祉機器となると数万円はしますが、ゲームパッドなら安いもので1,000円前後で手に入ります。
障害者は社会的にマイノリティーになりがちです。
そのため福祉機器は需要が少ないです。
需要が少ないと価格が高いままです。
ゲームはたくさんの人がします。
だから市場原理がはたらいて値段が安くなります。
専用の福祉機器を使うのではなく、大きな市場で成長した機器を福祉の用途として使うのが合理的です。
ゲームパッドはその代表例です。
補足記事:ジョイスティックの福祉機器で10万円? それ、5千円で同じことできますよ。
【ゲームパッドの買い方・選び方】
ゲームパッドは家電量販店などでも売っていますし、アマゾンなどのネットショップでも手に入ります。
選び方のポイントははその人に合った形を選ぶこと。
ファミコンのような形やプレステのコントローラーのような形などお店に行くといろいろなゲームパッドがあります。
また、自分の機器にゲームパットが対応しているか確認しましょう。
だいたいは箱に「windows10対応!」などの表記があります。
【ゲームパッドを使うには】
ゲームパッドはソフトにより設定を自由に変えることができます。
どのボタンで左クリックするのか、カーソルの速度はどのくらいにするのか。
これらの設定は機器固有のものではなくソフトで決めます。
ソフトはいろいろありますが、JoyToKeyを使うことが多いです。
補足記事:JoyToKeyとは?
例えば、ゲームパッドを使ってパソコンで文字を打ちたいと思ったら、ゲームパッドを設定するソフトと文字を打つソフトが必要です。
ゲームパッドの設定をするのはこの場合JoyToKeyなど。
文字を打つソフトはワードやエクセルになります。