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どんな本が子供の国語力を上げるのか?
読書は親が強制するものではなく、子供が自発的に楽しんで読めることが一番です。
それが前提の上で、科学的にはどのような本を読むと子供の国語力に良い影響があるのでしょうか。
小学生の場合は(小説などの)フィクションの読書が語彙力や文章理解力に最も関連すると考えられます。
解説
読書のジャンル
- フィクション
- ノンフィクション
- 新聞
- 雑誌
- コミック(漫画)
子供の読書と学力の関係を考える際、どのような本を読むのかというジャンルも大きな関心事と言えます。
本の種類は多岐にわたりますが、子供の読書の研究においては国内外共に上記のような5つのジャンル分けがよく行われます。
読書のジャンルに関する研究
日本読書学会の論文である「語彙力・文章理解力の発達に及ぼす読書のジャンルの影響」にて、子供の読書に関する海外も含めた先行研究が複数取り上げられています。
「子供の読書は国語力にどのような影響を及ぼすか」というのはなかなか壮大で検証が難しい研究テーマです。
このため研究によって結論は微妙に異なります。
それらを踏まえた上で、傾向としては、フィクションの読書は子供の語彙力や文章理解力と比較的関連が見られます。
つまりノンフィクションや新聞・雑誌・漫画と比べると、小説などのフィクションをたくさん読んでいる子のほうが語彙力や文章理解力が高い傾向にあったということです。
ただしこれは年齢などによっても微妙に解釈が異なっていきます。
以下に、子供の読書のジャンルと国語力の関係について細かく見ていきます。
読書のジャンルと子供の国語力の関係
漫画は学力を下げるのか?
本のジャンルと語彙力の関係
フィクション・ノンフィクションの効果の違い
読書のし過ぎの弊害
参考資料
『複数の読書量推定指標と語彙力・文章理解力との関係』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年6月13日閲覧
『語彙力・文章理解力の発達に及ぼす読書のジャンルの影響』(日本読書学会)2023年6月25日閲覧