実行機能

GO/NO-GO課題における大脳活動の型の評価方法

公開日:2022年3月23日


 
 

GO/NO-GO課題の評価

 GO/NO-GO課題とは、点灯されるランプの色とルールに基づきゴム球を握る・握らないを選択する課題です。

 GO/NO-GO課題は実行機能に関する課題の1つですが、その反応に応じて脳の活動傾向を大きく5つに分類することができます。

 信州大学や白梅学園大学の研究を基に、GO/NO-GO課題の評価を見ていきます。

 
 
 

GO/NO-GO課題における大脳活動の型

不活発型

 分化実験でNO―GO課題の間違いが3回以上、かつGO課題に間違いがある場合です。

 物事に興味を示し集中する「興奮」と、それを適切にコントロールする「抑制」、双方の力が不十分な傾向が考えられます。

 実生活においては「そわそわ」「キョロキョロ」といった落ち着きのなさがうかがえる可能性があります。

 
 

興奮型

 分化実験でNO―GO課題の間違いが3回以上、かつGO課題は間違わない場合です。

 「興奮」と「抑制」の双方に成長は見られるものの、「興奮」のほうが有意な場面がまだ多い状態です。

 様子としては実に子供らしい子供といった印象を受けることもあるかもしれません。

 
 

抑制型

 分化実験でNO―GO課題の間違いが2回以下で、GO課題に間違いがある場合です。

 「興奮」に比べて「抑制」のほうが有意なタイプです。

 日常生活ではおとなしく、「良い子」に見られがちです。
 しかし自分の気持ちを上手く表現することが苦手な可能性があるため、そういった面への配慮が必要と考えられます。

 
 

おっとり型

 分化実験でNO―GO課題の間違いは2回以下、かつGO課題は間違わず、逆転分化実験でNO―GO課題の間違いが3回以上、またはGO課題に間違いがあ
る場合です。

 「興奮」と「抑制」のバランスが成長しつつあるものの、その「切り替え」がまだ発達途中のケースです。

 日常生活場面では言われた活動や学習をこなせる一方で、以下の活発型の子と比べると時間がかかってしまう傾向があります。

 
 

活発型

 分化・逆転分化実験とも、NO―GO課題の間違いが2回以下、かつGO課題は間違わない場合です。

 「興奮」と「抑制」の強さ・バランス・切り替えがスムーズなケースです。

 
 
 

GO/NO-GO課題の内容

 
 
 

参考資料

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『子どものGO/NO-GO課題と生活調査 : 日本の1998年と中国の1984年を比較して』(信州大学 他 国立国会図書館デジタルコレクション)2021年12月30日検索

『「乳幼児の脳を「go/no-go 実験」から分析し,成人らしい「活発型」へと変化・成長させていく取り組み』(白梅学園大学・短期大学 学術リポジトリ)2022年1月9日検索

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