2歳児の発達

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2歳児の語彙数(言葉の数)ってどのくらい?|子供の言語発達

公開日:2020年6月20日


 
 

2歳児が知ってる言葉って何個くらい?

2歳児の語彙数ってどのくらいなのでしょう?

語彙とは単語の総体であり、
語彙数とは一般的には「知っている言葉の数」ですね。

「りんご」や「くるま」などは語彙ですが、
同時に「走る」や「優しい」など動詞や形容詞も語彙です。

言語学的には、
2歳頃の語彙数はおよそ300語と言われています。

 
 
 

2歳児の語彙の量と質

子供の言語発達、とりわけ語彙に着目した検査である絵画語い発達検査(PVT-R)によると、

子供は2歳までに300語程度の言葉を獲得すると考えられています。

この「何歳で言葉を○○個知っている」というのは、子供の言葉の「量」に着目した考えですね。

言葉には「量」と「質」の双方が大切です。

子供の語彙を「質」の面で見てみると、

語彙全体のおよそ
60%は名詞、
20%が動詞、
8%が副詞、
6%が形容詞、
残りが助動詞や感動詞や助詞、接続詞という割合になっています。

 
 
 

2歳児の言葉の獲得と発達

2歳頃というのは「ブーブーのる~」などの2語文が出始める時期ですね。

「2歳で2語文」というのは数字もそろっていて覚えやすく、子供の言語発達では有名な項目の1つです。

また2歳頃は「ねんね」「まんま」など幼児語が盛んな時期でもあります。

言葉の発達の経過を見ると、

1歳頃は言葉の覚え始めであり、物の名前を周囲に聞くことが多い時期です。

これに対して2歳頃は「なんで?」と理由や意味を聞くことが多い時期です。

こういった背景から、

2歳頃は「第二質問期」ともいわれます。

親からするとどんどん出てくる質問にうんざりしてしまう時期ですが、子供が言葉に興味を持ち、語彙が増えていく大切な時期とも言えます。

 
 
 

おわりに

2歳頃の語彙数はおよそ300程度と考えられていますが、実際に数えるとなるとけっこう大変ですね。

あくまでざっくりとですが、

全体の語彙の内、形容詞の割合はおよそ6%ですから、

300語の内の6%はおよそ18語。

形容詞を18個前後知っているかは目安になるかもしれません。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

上野一彦 名越斉子 小貫悟『PVT-R 絵画語い発達検査』日本文化科学社、2008年

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