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ごめんなさいを言えるのは何歳から?
子供が自分から「ごめんなさい」を言えるのは何歳頃からでしょう?
たまには言えないことがあったとしても、ある程度は、その状況を読み取って自分から「ごめんなさい」が言える。
自分から謝ることができるのはいつ頃からなのでしょう。
個人差はありますが
自分から「ごめんなさい」が言えるのは4~5歳頃です。
謝ることと子供の発達の解説
子供の発達を見る検査に、
ポーテージ早期教育プログラム
というものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
上記によると、
大人に言われなくてもだいたいは自分から「ごめんなさい」が言えるのは4~5歳頃と考えられています。
ちなみにこの「だいたい」とは、4回中3回くらいです。
もちろん人間、なかなか素直に謝ることができないことは大人でもあるものです。
そのため子供の発達においても、こういった情緒面は0か100の極論ではなく、「何回中何回くらいできるか」というのが1つの見方になります。
「ごめんなさい」のしつけ方・教え方
先述の検査によると、
自発的な「ごめんなさい」は「ありがとう」よりも獲得時期が若干遅いようです。
「ありがとう」より「ごめんなさい」のほうが言いにくいのは、大人でもわかる気がしますね。
子供に「ごめんなさい」という言葉を学んでもらう場合、心の面をしっかりとらえてほしいものです。
「ごめんなさい」という言葉の大切さと、難しさ。
双方を心で捉えることができて初めて相手に伝わる「ごめんなさい」が言えるでしょう。
子供が悪いことをしてしまったら、きちんと叱る。
それでその子は傷つくかもしれません。
けれどそれも大切なことです。
その子に響く叱り方をして、その子が「自分は悪いことをしたんだな」と反省し、へこんでしまう。そうすることで初めて心からのごめんなさいが言えます。
この心の動きを子供に持ってもらうためには親が向き合い時間をかけて話さなければいけません。
それは大変なことかもしれませんが、
この心のやりとりをしないと、場合によっては子供はただ「誤ればいい」「ごめんと言えばいい」となってしまうかもしれません。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
よく親御さんの中には子供が何か悪いことをしたとき、
「ごめんなさいって言いなさい!」と勢いよく半ば無理やりに言わせる場面を見かけます。
相手の手前、とりあえずごめんなさいを言わせるお母さんの社交性は悪いことではないのですが、
それだけだと「ただ言えばいい」に子供はなってしまいがちです。
やはりどこかのタイミングでは、膝を突き合わせて子供と話し合うタイミングは必要でしょう。
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