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子供にグミを食べさせるなら何歳から?
その甘さと弾力で子供も大人も好きなグミ。
グミは何歳から食べさせていいものなのでしょう?
子供の発達は個人差があるので、もちろんその子自身の状況を見ての判断になるでしょうが、一般的には
グミを食べさせるなら3歳前後からが1つの目安になります。
また6歳以降ならより安心と考えられます。
グミの特性と子供の食べる力
グミを噛めるのは何歳から?
グミを噛む場合、少なくとも3歳前後の咀嚼力が必要ではないかと考えられます。
グミの特徴と言えばやはりその弾力が挙がると思います。
グミを食べる上では物を噛むこと、つまり咀嚼能力が大きく関係します。
子供の咀嚼能力はどのように発達するのでしょうか?
例えば前歯は食物を噛みちぎる歯です。
噛みちぎった食物を咀嚼するのは奥歯の役割です。
このように、歯にはそれぞれ役割があります。
物を噛むには奥歯、つまり臼歯が必要です。
厚生労働統計協会にある論文によると、
臼歯が物を噛むことを営むようになるのは一般に1歳8カ月以降と言われています。
このように、幼児期前半(1~3歳頃)は咀嚼能力の発達において途中経過であることがわかります。
一般に臼歯が生えそろうのは2歳6カ月~3歳6カ月頃とされています。
臼歯も生えそろってきて、
幼児期後半(3歳~6歳)に咀嚼能力は徐々に習熟していくと考えられます。
もちろん6歳になればなんでも大人と同じくらい噛めるかと言えばそうではありません。
しかし6歳頃になるとそれまでよりも咀嚼できる物のバリエーションは増えてくるでしょう。
このように考えると、弾力のある食べ物であるグミを噛むなら、少なくとも3歳以降の咀嚼力が必要であると予想できます。
虫歯になりやすい時期は?
幼児期は特に虫歯になりやすい時期です。
乳歯が(エナメル質も含めて)生えそろう6歳前後までは甘い嗜好品は避けたほうが無難と言えば無難です。
幼い子供にグミを与える場合、その弾力性も気になりますが糖分も同様に気になる点でしょう。
グミを与えることでの、子供と虫歯の関係性見ていきます。
歯の生える時期は個人差がありますが、
一般的に乳歯は6カ月頃から生えはじめ、3歳頃に生えそろいます。
そこから2~4年かけて歯の表面であるエナメル質が完成していきます。
乳歯も永久歯も、特に虫歯になりやすいのは歯が生えてエナメル質が完成するまでの時期です。
つまり、歯が生えはじめから6歳前後くらいまでは乳歯が完成する途中段階であり虫歯のリスクが特に高い時期と言えます。
以上のことから考えると、可能であれば6歳前後までは甘い物や嗜好品を与えない方が虫歯になりにくいことが予想できます。
子供にグミを食べさせる上で気をつけること
ダラダラ食べをしない
グミは嗜好品ですから、虫歯などにならないように適切な食習慣の下で食べましょう。
グミの商品の多くはジッパーがついてちょっと食べてまたあとから食べられるような袋になっています。
しかしダラダラとした間食、常に何かをちょこちょこ食べている習慣は子供の虫歯のリスクと高めます。
グミも他のお菓子と同様で、食べる場合はきちんとおやつの時間として食べたいものです。
落ち着いて座って食べる
物と食べながら歩き回る子が意外と世の中多いものです。
グミに限ったことではないですが、食べながら立ち回ることは行儀が良いとは言えませんし、何より窒息や誤嚥のリスクを高めます。
特にグミは弾力もあり形状も小さいので、落ち着いて座って食べましょう。
そのためには、少々手間であっても親がまずは見守りながら座って食べる習慣を子供につけてもらう必要があります。
種類別のグミの対象年齢
アンパンマングミ
果汁グミ
ハードグミ(ハリボーなど)
まとめ
以上よりまとめです。
- グミを食べさせるなら3歳以降。6歳以降ならより無難でしょう。
- 咀嚼能力は幼児期後半(3歳~6歳)に徐々に習熟していくと考えられます。
- 乳歯は3歳頃に生えそろい、そこから2~4年かけてエナメル質が完成していきます。特に虫歯になりやすい時期はエナメル質が完成するまでの時期です。
参考資料
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
『糖質制限食について』(東京高輪病院)2018年3月3日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『子供のむし歯の特徴と有病状況』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『卒乳(断乳)時期とむし歯の関係』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索
『「アンパンマングミ」の対象年齢は?』(不二家)2018年10月25日検索