外食の対象年齢

ガストでの食事は何歳くらいから? ~子供の栄養学から考察~

公開日:2018年7月14日

ファミレスとして全国的なシェアをもつガスト。
ガストって、何歳から連れて行っていいものでしょう?
 
 


 
 

ガストは何歳から?

ガストでの飲食は何歳くらいからさせていいものでしょう?

ガストでの飲食は、離乳食が完了し各種食材に対する耐性がある程度ついた2~3歳頃以降が望ましいでしょう。

しかしカロリー面から考えると、10歳前後、つまり小学校3~4年生くらいからが無難かと思います。

以下、その根拠をみていきましょう。
 
 
 

キッズメニューの食材から

ガストのキッズメニュー

子供がガストで飲食する場合、キッズメニューの注文が考えられますね。
ガストのキッズメニューって年齢制限はどんな感じなのでしょう?

ホームページによると、
キッズメニューは小学生以下のみ注文可能。ただし60歳以上の人も注文できるとのことでした。

つまり何歳以下は食べてはダメという制限はなく、自己責任のようですね。
 
 

キッズメニューの食材をみてみる

ガストのキッズメニューは内容としてはお子様ランチで、メインの料理のの選択肢が複数あります。

具体的には
・ハンバーグ
・うどん
・カレー
・パンケーキ
・まぐろ丼

となっています。

これらに加えてポテトやゼリーがなどがついてきます。
 
 

まぐろ丼って何歳から?

さて、ガストのキッズメニューの中で子供に食べさせる上で一番気になるのが、やっぱり生魚であるまぐろ丼なのではないでしょうか?
まぐろ丼って何歳から食べさせていいものでしょう?

政府機関である食品安全委員会によると、生魚の摂取に関してはフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の資料をとりあげており、種類にもよりますがおおむね生魚は3歳未満のお子さんの摂取は避けるように促しています。

具体的にはマグロ、アンコウ、スズキ、エイなどの肉食天然魚は妊婦さんや3歳未満のお子さんの摂取は避けることを推奨しています。
 
 
 

カロリーの側面から

続いて、カロリーの側面からみていきましょう。

キッズメニューのカロリーは?

先述の通り、ガストのキッズメニューは複数あります。
今回は一番オーソドックスな「キッズハンバーグプレート」で考えてみましょう。
ハンバーグとポテト、ゼリーなどがついたまさに「お子様ランチ」ですね。

ガストの場合、各メニューのカロリーは店舗ごとに微妙に異なるようです。
例えば東京都内ガストの場合、一例として「キッズハンバーグプレート」の総カロリーは709kcalとなっています。
 
 

子供の1日に必要なカロリーは?

一方で、子供の1日に必要なカロリーってどのくらいなのでしょう?

厚生労働省によると、1日に必要なカロリーは
1~2歳:950kcal(男)・900kcal(女)
3~5歳:1300kcal(男)・1250kcal(女)
6~7歳:1550kcal(男)・1450kcal(女)
8~9歳:1850kcal(男)・1700kcal(女)
10~11歳:2250kcal(男)・2100kcal(女)
12~14歳:2600kcal(男)・2400kcal(女)

となっています。

ちなみに上記は身体活動レベルⅡ(学校や幼稚園など座っての活動が中心だがある程度の運動もする場合)でのカロリーです。
 
 

キッズメニューは何歳向き?

1日は朝・昼・夜の3食と仮定、もちろん朝昼夜で食べる量は異なるでしょうが仮に必要カロリーを3等分してみます。

例えば8~9歳の女児(1700kcal)の場合、3等分すると1食あたりは約560kcal。
キッズハンバーグプレート(709kcal)を食べると、9歳以下は1食のカロリーとしてはペースオーバーになってしまいます。

10~11歳の女児(2100kcal)で1食あたりは約700kcal。
10歳以降でやっとキッズハンバーグプレートを食べてもカロリー的に無理のない数字になります。

ただしこれはかなり甘く見積もった場合。
ファミレスに行けば当然ながら子供はアイスやデザート、ジュースなどを欲しがるかもしれません。

また、子供は3食のみで必要なカロリーをとることは難しい場合があり、多くのお子さんはおやつ(間食)の習慣があるでしょう。
おやつを食べるなら1食あたりこれよりさらに低めのカロリー摂取が望ましいことになります。
 
 
 

まとめ

以上を踏まえてまとめです。

厚生労働省の離乳食ガイドラインによると、離乳食は1歳半頃に完了するとされています。
そのため1歳半ないし2歳頃から徐々に通常の食べ物を食べていくことが予想されます。

うどんやハンバーグなどガストのキッズメニューは離乳食が完了していれば食べても差しつかえなさそうな内容です。

まぐろ丼に関しては絶対ダメというわけではありませんが、食品安全委員会など公的機関では生のマグロは3歳未満の摂取は推奨していないので、ここは気をつけた方が無難かもしれません。

いずれにせよ飲食自体は2~3歳で可能なようです。

しかしながら、外食はカロリーの面も心配ですよね。
例えばキッズハンバーグプレートを完食してもカロリー過多にならないのは10歳頃から。
10歳とは小学校の4年生前後に相当します。

ガストで飲食する場合は早くても2~3歳以降。
カロリーなども考慮するなら10歳前後を目安に。

 
 
 

その他の記事

 
 
 

参考資料

『授乳・離乳の支援ガイド』(厚生労働省)2018年5月25日検索

『ガストのキッズメニュー』(ガスト)2018年5月23日検索

『子ども向けのメニューを大人は注文できますか?』(すかいらーくグループ)2018年5月23日検索

『子供のカロリーなど』(厚生労働省)2018年1月11日検索

『身体活動レベル』(健康の森)2018年1月11日検索

『フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、水産物を食べることについて勧告及び提言を発表』食品安全委員会)2018年4月30日検索

『小児の脆弱性の要因』環境省)2018年4月30日検索

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