業務独占と名称独占の意味と違い
業務独占とは、その資格がないとできない仕事です。
一方で、
名称独占とは、その仕事をすることはいいけれど、無資格者がその資格の名称を勝手に使ってはいけない仕事です。
考え方はいろいろありますが、その資格がないとその業務自体に携われないわけですから、やはり業務独占の資格のほうが貴重な資格と言えます。
しかしながら、そういった背景があるため業務独占の資格を取ることはけっこう労力と手間がかかることが多いです。
このように考えると、
スキルアップのために資格を取得するなら名称独占資格のほうがコスパが良い可能性もあります。
以下、今日は業務独占と名称独占について。
業務独占とは?
業務独占とは許可された人しかその業務をしてはいけないということです。
例えば医者。手術は医師免許を持った人しかできません。
ブラックジャックは優れた技術を持っていますが、医師免許を持っていないので公には医療行為ができません。
たとえどんなに技術が優れていても、免許がなければそれをしてはいけません。これが業務独占です。
業務独占の対象の資格や業務は、一般的にその資格や知識がないと危険を伴う仕事に多いです。
名称独占とは?
名称独占の資格はその業務自体は誰がしてもよいですが、名称が制限されます。
例えばリハビリ職種である理学療法士や作業療法士や言語聴覚士。
これらは名称独占資格に該当します。
例えば理学療法士が患者さんの筋肉をマッサージする。
内容の微妙な違いこそあれど、「他人の筋肉をマッサージする」という仕事は例えばマッサージ店など理学療法士以外の人でもやってますよね。
けれど、資格を持っていない人が「私は理学療法士です」と名乗ることは禁止されています。
まとめ
まとめです。
業務独占は資格を持った人でないとその行為ができません。
医師や弁護士が業務独占資格にあたります。
名称独占は資格がなくてもその行為はできますが、その名称を名乗ってはいけません。
理学療法士や介護福祉士、調理師がこれにあたります。