思春期

反抗期がある子の割合は? 思春期の子育て

公開日:2024年5月3日


 
 

反抗期がある子は何割?

 思春期の子供の中で「親に反発を感じる」といったいわゆる「反抗期」の自覚がある子は全体の約3割ほどとなっています。

 全体で見ると父母での大きな差はなく、「父親(あるいは母親)のほうが反発されやすい」といったことも特にないようです。

 
 
 

解説

親に反抗心がある子供の割合

 内閣府の2014年の調査によると、親に「反発を感じる」と答えた小学生(4年生以降)は全体の2割、中学生は全体の3割ほどでした。

 やはり中学生のほうがより「思春期」であり親への反発もあるようです。

 しかしながら中学生でも3割程度にとどまっており、いわゆる反抗期がない子も少なくないのかもしれません。

 ちなみに親に反発を感じる子供の割合は、2006年の同調査と比較すると減少傾向にあります。

 もちろん自己申告の調査だけで反抗期の子供の割合を断定することはできないでしょうが、客観的な目安としてはおよそ3割程度の子供が反抗期であると考えられます。

 
 

親が自分の気持ちをわかってくれているという実感

 同調査において、「親が自分の気持ちをわかってくれてる」と回答した子供は小学生で8~9割、中学生で7~8割となっています。

 上記の調査以外にも、自分の家族をポジティブに評価している子供は少なくないようです。

 時代背景もあってか、思春期の子供を温かく受容する家庭・親が多い(増えている)と言えるでしょう。

 ちなみに小学生・中学生いずれにおいても「父が自分の気持ちをわかってくれてる」と答えた割合よりも「母が自分の気持ちをわかってくれてる」の割合のほうが若干高い傾向にあります。

 中学生の場合、「父が自分の気持ちをわかってくれてる」と答えた子供の割合は77.0%、「母が自分の気持ちをわかってくれてる」と答えた割合は86.9%となっています。

 
 
 

参考資料

石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧

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