食事機能の対象年齢考察

扁平な上下唇はいつから?|子供の発達と離乳食

公開日:2026年8月16日


 
 

扁平な上下唇は生後何か月頃から?

 人は生まれてから最初のうちは哺乳にて栄養を摂取し、成長していく中で食べ物を食べるようになっていきます。

 哺乳と比べると食べ物を食べるには様々な口の動作が必要です。
 たとえば哺乳時はどちらかと言えば口をすぼめるような動きが必要ですが、食べ物を食べる場合はもっと多様な唇の動きが必要です。
 このため離乳食を経験していく子供は、次第に唇を扁平な形に維持できるようになっていきます。

 このような傾向を専門的には「扁平な上下唇」あるいは「扁平な赤唇」と表現します。

 扁平な上下唇は生後7~8か月頃から見られ、この頃は離乳中期に該当します。

 離乳中期は、舌で潰せる程度の硬さの離乳食にて、食べ物を舌で押し潰す機能を獲得する時期です。

 
 
 

解説

発達における位置づけ

 扁平な上下唇は、離乳中期における特徴的な所見の1つです。

 離乳中期は「押し潰し機能獲得期」とも呼ばれ、口の中に入れた食べ物を飲み込みやすくするよう、舌で押し潰すことを覚える時期です。

 食べ物を食べる行為はそれまでの哺乳と異なり様々な口の機能が必要であり、離乳食を進めていくためにはこれら1つ1つの動作を獲得していく必要があります。

 扁平な上下唇は押し潰し動作の獲得を示唆する所見の1つあり、離乳中期に扱うような舌で押し潰せる程度の硬さの食事やそれ以後の食事の摂取に必要な機能獲得を示唆します。

 
 

機能獲得の時期と意義

 扁平な上下唇は生後7~8か月頃から見られると考えられており、離乳中期の時期に相当します。

 食べ物を食べるには、当然ながら丸飲みでは難しく、適宜食べ物を噛んで飲み込みやすい形にする必要があります。
 このような過程を「食塊形成(しょっかいけいせい)」と言います。

 食塊形成の方法の1つが、比較的柔らかい物を舌で押し潰す行為です。
 哺乳は顎や舌の前後の動きが必要ですが、食べ物を押し潰すには上下の動きが必要です。

 このような動きを獲得する過程の中で、口唇は扁平な形を維持できるようになっていきます。

 
 

離乳食のポイント

 生後7~8か月に相当する離乳中期には、舌で押し潰せる程度の硬さの離乳食が好ましいとされています。

 このような硬さにより子供は舌で食べ物を押し潰すことを覚えていきます。
 口に入れた食べ物をそのまま飲み込むのではなく、飲み込みやすい形状にする食塊形成を覚える時期と言えるでしょう。

 まだ歯で噛むといった動作ではありませんが、後の咀嚼動作につながる大切な時期と言えます。

 
 
 

離乳中期について

 
 
 

参考資料

『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索

『授乳・離乳の支援ガイド(2007)』(厚生労働省)2020年7月25日検索

-食事機能の対象年齢考察

テキストのコピーはできません。