偏食

子供の偏食は甘やかし(わがまま・甘え)が原因なのか?

公開日:2022年5月5日


 
 

子供の偏食は甘やかしが原因なのか?

 子供の偏食は本人の生まれ持った感覚が影響している場合があるので、「子供の偏食=親のせい」と結びつけるのは好ましくないでしょう。

 ただし偏食は生活習慣で多少変化する場合があるので、前向きに健康的な食事習慣を整えることは有意義です。

 
 
 

解説

偏食は治るのか?

 アメリカ国立衛生研究所の論文によると、子供の頃に無理やり食べさせられた食べ物について、7割以上の人は大人になっても嫌いなままだったそうです。

 偏食や好き嫌いは本人の生まれ持った特性に影響を受ける場合が多々あり、無理やり周囲が食べることを強制してもあまり建設的でない様子がわかります。

 ただし、西九州大学の調査によると大人になっても嫌いではあるけれど、子供の頃と異なり全部あるいは一部を食べることができるようになった人は全体の7割を占めます。

 このように偏食や好き嫌いは大人になって社会生活を営む上で、ある程度の対処法を身につける傾向にあるようです。

 
 

発達障害と偏食

 NPO法人「日本自閉症スペクトラム支援協会」の論文によると、自閉症スペクトラム障害(ASD)児における摂食問題の出現率は46~72%に及ぶと考えられています。

 偏食の有無は障害の有無とイコールではありませんが、発達障害などにより感覚やこだわりの特異さがあるとそれが偏食につながる場合があるようです。

 
 

偏食を軽減する食事習慣

 偏食は本人の生まれ持った感覚が影響する場合があるので、「偏食=しつけが悪い」などと結びつけることは好ましくありません。

 しかしながら、偏食があってもその子なりにいろいろな食べ物に挑戦できる生活環境は整えてあげたほうがいいでしょう。

 偏食が続く背景の1つとして、「嫌いな食べ物を食べないで済ませる→余計にそれを嫌いと自覚する」という負のループが生じていることが考えられます。

 保育園や小学校に入って給食が始まる偏食がなくなるというケースが時折ありますが、これは上記のような負のループが断ち切られたことも関係しているでしょう。

 「偏食=しつけが悪い」などと結びつける必要はありません。
 また嫌いな食べ物を無理やり食べさせることも建設的ではありません。
 一方で、子供の嫌いな物を全く食卓に出さないのではなく、普段から目にする・食べるチャンスは提供しておく方が有意義でしょう。

 以下に偏食への主な対応方法を挙げていきます。
 発達障害児を想定したものですが、定型発達の子にも共通する工夫かと思います。

 
 
 

偏食への対応方法

 
 
 

参考資料

『幼児期における嫌いな食品の変化と偏食との関連』(西九州大学)2021年9月11日検索

『”You will eat all of that!”: a retrospective analysis of forced consumption episodes』(アメリカ国立衛生研究所)2021年9月20日検索

『Increasing fruit and vegetable consumption among preschoolers: evaluation of color me healthy』(アメリカ国立衛生研究所)2021年9月20日検索

『Repeated exposure in a natural setting: a preschool intervention to increase vegetable consumption』(アメリカ国立衛生研究所)2021年9月20日検索

『自閉スペクトラム症児の偏食に対する食物同時提示法の適用』(NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会)2021年9月11日検索

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