子供が皮肉がわかるのは何歳から?
子供が皮肉をわかるのは何歳頃からなのでしょうか。
言語能力やコミュニケーションの発達には個人差がありますし、皮肉も内容によって難易度が異なります。
このため一律の基準は難しいかと思いますが、
強いて目安を挙げれば
子供が皮肉をわかるのは7歳頃からと考えられます。
解説
皮肉を理解するために必要な力
皮肉とは一般的に「遠回しに辛辣なことを言うこと」を指すのではないかと思います。
皮肉は単に婉曲な表現を使っているだけのときもあれば、「褒めているように見えて実はけなしている」という言葉と意図が真逆のパターンもあります。
いずれにせよ、皮肉を理解するには言葉それ自体の意味だけでなく、相手の意図や状況からの推測が必要です。
このため、皮肉を理解できるようになることは、言語発達であると同時にコミュニケーション面の発達でもあると言えます。
皮肉を理解できる年齢
学童期の言語・コミュニケーションの発達を見る検査に、LCSA(学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール)というものがあります。
上記検査には登場人物の皮肉を読み取るような問題が含まれています。
LCSAには同系統の検査であり幼児期を対象にしたLCスケールという検査があります。
こちらにはLCSAのような典型的な皮肉を扱った問題は含まれていません。
このように、皮肉の理解は学童期の言語発達において特徴的なものの1つと言えるでしょう。
子供の嘘
子供が皮肉を理解できるということは、大人のうわべだけの言葉では騙しがきかなくなるということでもあります。
子供は4歳頃から嘘をつくことができると考えられています。
そして6歳頃には相手のリアクションを見ながら嘘をつき通せるように言動を調整することができていきます。
嘘をつくには相手が何を知っていて何を知らないかを把握しないといけません。
つまり嘘も皮肉も相手の心情・状況を読み取る力が必要と言えます。
小学校に上がった頃には、親が思うよりも子供は大人の言葉を見透かしているのかもしれません。
子供の嘘の発達
参考資料