菱形を書けるのは何歳から?
子供がひし形を書けるのは、目安としては5~6歳頃と考えられます。
図形の模写(お手本を見て書く)課題の中でもひし形は比較的難しく、ひし形の模写は平仮名を覚え始める直前ないし同時期頃にできるようになると予想できます。
解説
菱形が書ける年齢
子供の発達を見る検査に、認知・言語促進プログラム(NCプログラム)というものがあります。
子供の発達を言葉や運動など幅広く、しかし要点を押さえて評価できるツールです。
上記によると、ひし形の模写ができるのはおおよそ5歳頃の発達と位置付けられています。
その他の発達検査においてもひし形の模写はおおむね5~6歳頃の発達と位置付けられているものが多く、ひし形を書けるのは保育園の年長さん頃であることが予想できます。
ひし形を書くことから見る子供の発達
ひし形を書くことの難しさの背景には、直角を上下左右に配置するバランスが関連するでしょう。
子供ははじめ殴り書きのようなお絵描きから、徐々にブレのない直線を書けるようになっていきます。
そして直線を水平・垂直に書けるが次のステップです。
水平な線や垂直な線を書くには、紙の向きに合わせて線を書くバランス感覚と手の動作が必要です。
水平な線と垂直な線を交差させれば角度ができ、それぞれが交差する点で線を止めることができれば直角を書けます。
このように、水平・垂直の線を意図的に書けて初めて直角を成すことができます。
こうして子供は四角形を書けるようになっていきます。
その後、意図的な斜めの線を書けるようになっていきその斜めの線を使って三角形を書けるようになっていきます。
ひし形は上下どちらにも角があります。
上下左右に直角を配置するひし形は三角形より書くのが難しい図形と言えるでしょう。
逆に考えると、ひし形が書けるようになればずいぶんと形のバランスをとる力がついていると言えるでしょう。
丸・三角・四角が書けるのは何歳から?