世の中にはいろいろな人がいます。
世界中の人が心優しい人と思いたいですが、そうでない場合もあります。
人は状況により優しくもあれば冷酷でもあります。
常に善人や常に悪人ということはほとんどなく、人は極めて多面的なものなのです。
時として人をだまそうとする人があなたの前にやってきます。
あなたは自分を守るため、自分の大切な人を守るため、真実を見極めなければならないときがあります。
人に騙されないための教訓を見ていきます。
連続殺人犯ですら、「自分は神様に言われてやった」「社会を正すためにやった」など自分の言動を肯定します。
人はどんなことをやっても自分の行動を肯定しているものです。
あなたから見て、周りから見て、それがどんなに間違っていることでも、本人は「悪いことかもしれないけれど仕方のないことなんだ」くらいに思っています。だからやるのです。
あなたを騙す人も、それを悪いとは思っていないかもしれません。
借金の保証人になってはいけません。
どんなに親密な関係の人とも。
あなたが借金の保証人にならないことで、相手があなたを嫌うなら、そこまでの人間関係ということです。
借金の保証人になるということで、人間関係をつなぎとめようとしてはいけないのです。
自分の名前を直筆すること=署名
印鑑を押すこと=捺印
署名・捺印は自分がその物事に同意したことを表す証明になってしまいます。
その証明はあとあとになっても効力を持ちます。
「あのときやめておけばよかった」とあとから冷静になっても遅いのです。
署名や捺印はそれだけ責任を伴う行為です。
署名や捺印は一旦別の場所や第3者と考える時間をおいてから行いましょう。
署名や捺印は、たいがい事前に連絡があるものです。
急に「ここにサインを」とか「印鑑をお願いします。ないなら母印でもいいです」とか言ってくる状況で署名や捺印をしてはいけません。
一昔前ほどではないものの、アポなしの訪問販売や勧誘はまだまだあります。
家に訪問してきた人に居留守を使ったり早々に帰すのは良心が痛むかもしれません。
でもそんなこと気にしなくていいのです。
アポなしで来た向こうが悪いのです。
向こうはプロです。
普通に話せばあなたが言いくるめられる確率のほうが高いのです。
話を聞いたうえで断ろうと決して考えないことです。
だから訪問販売や勧誘は居留守を使うか一言目から「帰って下さい」「いま取り込み中です」と言うべきなのです。
世の中で起こりうるすべてのことは他人ごとではありません。
人に騙されること、トラブルに巻き込まれることも、自分の身に起こりうるのです。
自分は大丈夫と思っている人達から騙されていきます。
テレビドラマはスポンサーがいるから作られます。
YouTubeは広告収入があるから無料で見ることができるのです。
世の中の多くのことは善意でやっているわけではなく誰かが得をするから成り立っているのです。
誰が得をするのか考えましょう。
誰が損をするのか考えましょう。
「うまい話」はないのです。
あとから考えれば「あんな話、虫が良すぎると思った」「ちょっと考えればわかったのに」「誰かに相談すればよかった」と思うことは多いです。
人に騙されるのは、あなたが無能だからではありません。
あなたが冷静じゃないときを狙われたからです。
人には冷静な自分と感情的な自分がいます。
どちらかだけで生きることはできません。
生きていれば必ず、冷静じゃないときというのはあります。
大切なのは常に冷静にいようと気をはることではなく、
冷静じゃないときに決断をしてしまわないような仕組みを作ることです。
仕事のことは必ず上司に相談する。
お金に関することは家族のアドバイスをもらう。
何かの契約は必ず1日考える期間を設ける。
1万円以上の買い物は必ず一旦家に帰って検討する。
印鑑は事前に必要とわかるときしか持ち歩かない。
冷静じゃない自分を助けてくれる習慣を先に作っておくのです。