保続とは?
子供の言葉の発達において、「保続(ほぞく)」とは今の答えに関係がない、前の質問に関する言葉が出ることです。
例としては夏休みの話をしたあとに冬休みの話をした際、夏の話題が出てくるなどです。
保続は幼児期の会話における特徴的な誤りの1つです。
以下、子供の会話の定型発達から、「保続」の位置付けを見ていきます。
解説
幼児期の会話の発達
子供の言葉の発達、とりわけ会話に着目した検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
この検査では定型発達における子供の発話の特徴をいくつか挙げています。
そして会話における誤り方にも、いくつか特徴的な表現があることがわかっています。
他者の質問に対して応答が難しい場合、子供の特徴的な誤り方は主に以下のようなものが考えられます。
- 模倣
- 保続
- 近似的回答
このように、保続は子供(幼児期)の特徴的な誤り方の1つと言えます。
保続の反応
保続は幼児期の会話において特徴的な誤りの1つですが、頻度としては多くなく比較的低年齢から抑制されると考えられています。
具体的には2歳後半から3歳頃に見られますが、以後は抑制されていく傾向があります。
会話において話題が次々と転換した場合の負荷が、保続を生じさせると考えられます。
例えば「今日の天気は?」といった天気に関する話の後にすぐに「今日の曜日は?」など聞く場合です。
話題が転換しついていけず、「てんき」とつい答えてしまうなどが考えられます。
保続は幼児期の言葉の発達過程で自然に見られる特徴的な誤りの1つです。
相応の時期に一過性で見られる場合は言葉の遅れというわけではないでしょう。
幼児期の会話の特徴一覧
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


