不安障害

不安障害と耳鼻咽喉疾患の関り

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不安障害と耳鼻咽喉疾患

 めまいや耳鳴りなどの耳鼻咽喉疾患では、その治療困難さから不安が生じる場合があります。

 このため耳鼻咽喉疾患の治療・介入には不安症へのアプローチも視野に入れると有意義でしょう。

 不安症状をそのままにしておくと、めまいなどに対する予期不安が高まり生活の質の低下が危惧されます。

 
 
 

解説

位置付け

 日本めまい平衡医学会の論文において、不安障害およびパニック障害の評価や介入について書かれたものがあります。

 これには不安障害単独の知見だけでなく、耳鼻咽喉疾患との関係についても言及されています。

 メニエール病や持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、耳鳴などの耳鼻咽喉科疾患は「今度いつ症状が起きるだろう」という予期不安を呈する場合があります。

 
 

耳鼻咽喉疾患と不安症状

 耳鼻咽喉疾患により患者が不安を呈する場合、疾患だけでなく不安症状に対する治療も重要になります。
 あるいは精神科など他科との連携が重要でしょう。

 不安症状については顕在性不安尺度(MAS)や状態・特性不安検査(STAI)、ハミルトン不安評価尺度(HARS)などが評価方法として考えられます。

 具体的な評価を通して(服薬なども含む)方策を見出すことで、不安症状は軽減できる可能性があります。
 そして軽減できる可能性を患者自身が認識できることで不安が軽減されるという好循環が期待できます。

 反対に、めまいなどの感覚や不安について漠然と意識を向けるだけでは、不安が解消されず症状が「ある」ことで絶望的な気持ちになってしまうことがあります。

 他疾患に伴う不安症状であっても、見過ごすことなく対応することが大切でしょう。

 
 
 

参考資料

井上幸紀(2025)『シリーズ教育講座「めまい診療に有用な自覚的評価指標」 5.不安,パニック症』(一般社団法人 日本めまい平衡医学会)2025年9月15日閲覧

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