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いじめの発生機序
子供のいじめは発達段階によってその内容や特徴が変化します。
いじめは起こった出来事だけでなく、その背景にも着目しなければならないことはよく言われます。
いじめ問題を考える上で、子供達の発達段階やその傾向を知ることは大切でしょう。
解説
いじめの段階区分
- 段階1:小学校低学年期(6~9歳頃)
- 段階2:ギャングエイジ期(9,10~11歳頃)
- 段階3:前思春期(11~14歳頃)
- 段階4:思春期(14~17歳頃)
心理科学研究会の楠凡之氏の論文によると、いじめの発生機序に着目した段階は上記のようになります。
9歳になる年は小学校3年生に相当します。
このためざっくりとは小学校前半・小学校後半・中学生・高校生の4段階と言えるでしょう。
ただし、子供の発達は個人差があるため年齢はあくまで目安となります。
特に思春期の発達は男女差もあるので、個々の状況を見ることは大切でしょう。
子供の発達の背景を知ることは、(被害者・加害者問わず)子供のいじめに大人が介入する場合に有意義と言えます。
子供達の「集団的自立」
子供のいじめ問題は、「集団的自立」の屈折が関連していると考えられています。
集団的に自立とは、子供同士の集団で心の居場所を作り、大人から心理的に自立していくことを指します。
子供達は親や家族だけとの関係から、次第に友達同士の関係へと人間関係が広がります。
この集団的自立の過程をサポートしてくことが大切です。
以下、それぞれの段階区分を見ていきます。
各段階の解説
小学校低学年期(6~9歳頃)
ギャングエイジ期(9,10~11歳頃)
前思春期(11~14歳頃)
参考資料
丸山真名美(1999)『思春期の心理的特徴と「いじめ」の関係』(心理科学研究会)2024年3月8日閲覧
楠凡之(1997)『少年期のいじめ問題の発生機序と教育指導 : 自我・社会性発達の観点から』(心理科学研究会)2024年4月28日閲覧