1. いじめで多いのはどんなこと?
小学校のいじめには、どんなものがあるのでしょう?
小学校のいじめで最も多いのは、
からかいや悪口など「嫌なことを言われる」いじめです。
次いで、
軽く叩いたり蹴られたりといったいじめが多いです。
これは遊ぶふりをして叩くなどの行為も含みます。
以下、いじめについてもう少し詳しく。
2. いじめを発見したのは誰?
平成28年度の文部科学省の調査によると、
平成28年度においていじめの認知件数は児童1000人あたり23.9件。
少なくとも子供達の約2%がいじめにあっていると考えられます。
いじめの発見については、
学校の先生が見つけたり、学校がアンケートをとったりするなど学校側が発見するのがおよそ69%。
本人からの直接の訴えや親の訴え、相談機関や地域の人といった学校関係者以外が発見するケースがおよそ31%。
いじめはおよそ7割が学校側が発見し、3割は本人や家族、学校外の人が発見するに至っているようです。
3. いじめの内容
では具体的にどのようないじめが行われているのでしょう?
以下、いじめの内容とその件数と割合です。
冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる。
・・・146,745件 61.7%
仲間はずれ、集団による無視をされる。
・・・37,186件 15.6%
軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。
・・・56,984件 24.0%
ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。
・・・16,189件 6.8%
金品をたかられる。
・・・3,422件 1.4%
金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。
・・・14,880件 6.3%
嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。
・・・17,947件 7.5%
パソコンや携帯電話等で、誹謗・中傷や嫌なことをされる。
・・・2,683件 1.1%
その他
・・・10,902件 4.6%
4. まとめ
上記の調査は複数回答を可としています。
そのため「嫌なことを言われたり、叩かれたりした」といったケースは当然ありえるでしょう。
また、発見されているいじめというのは氷山の一角です。
いずれにせよ、
少なくとも子供達の2%はいじめにあっていて、いじめにあっているお子さんの半数以上は言葉によるいじめを受けています。
そして、いじめを受けているお子さんのうち3割弱は実際に叩かれたり蹴られたりといった暴力を受けています。
5. その他の記事
6. 参考資料
『平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(速報値)について』(文部科学省)2018年8月25日検索