いじめは何歳から?
子供同士の「いじめ」は何歳頃から起こるものなのでしょう?
個人差や環境差はあるでしょうが、
4~5歳頃の子でも「いじめられた」という感覚を持っている子はいるようです。
しかしながら大人が想像するようないじめは小学校以降から見られることが多いようです。
幼児期のいじめ
東京都立教育研究所の調査において、200名以上の幼児に「友達にいじめられたことがあるか?」と聞き取りを行ったところ、
4~5歳児の約60%が「いじめられたことがある」と答えたそうです。
しかしながらその内容としては
「おもちゃを貸してくれなかった」
「(理由は)忘れた」
など、大人が想像するいじめとはやや異なるというか幼い印象を受けます。
これらから、
幼児期のいじめ問題は子供の回答をある程度大人目線で解釈しないといけない点と、
だからといって幼児期の人間関係を軽んじてはいけない慎重さの両方が必要であることがわかります。
学童期のいじめ
平成28年度の文部科学省の調査によると、
平成28年度においていじめの認知件数は児童1000人あたり23.9件。
少なくとも学童児の約2%がいじめにあっていると考えられます。
もちろん顕在化されていないいじめもあるでしょうから、件数は氷山の一角ではあるのでしょうが。
いずれにおいても幼児期の子供達の「いじめられた感覚」から比較すると大きく数字に差があります。
幼児と児童ではいじめに対する感じ方や実態が異なることがわかります。
おわりに
学童期頃から複雑化しやすいいじめですが、「いじめられた」という感覚自体は幼児期から持つ子も多いようです。
幼児と児童ではいじめに対する認知というか感覚も若干異なるようですが、いずれにせよお子さん一人一人の実態に合った大人のサポートが必要でしょう。
補足記事
参考資料
『幼児期の「いじめ問題」をどう考えるか その(1) : 幼児はどのようなときに、「いじめられた」と感じるか』(国立国会図書館デジタルコレクション)2020年9月24日検索