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中学生のいじめはなぜ多いのか?|思春期

公開日:2024年4月24日


 
 

中学生のいじめはなぜ多いのか?

 中学生の時期にいじめが比較的多いのは、加害者が増えることが一因の1つと考えられます。

 いじめる人が増えるからいじめが増えるというのは単純な話に聞こえます。

 しかしながら、「中学生(思春期)の時期はいじめの加害者が増える」という傾向は、思春期の子供達の心を考える上で興味深い傾向と言えるでしょう。

 
 
 

解説

いじめのピーク

 調査方法や時代によって微妙に異なる場合もありますが、

 いじめは小学校の頃から徐々に増え、中学1・2年生頃にピークとなります。
(高校生になると減少傾向にあります)

 いじめの増加率を考える場合、「いじめられた子」つまり被害者の増減に目がいきがちです。
 一方で、いじめが増える・減る背景には当然ながら「いじめる側」つまり加害者の増減にも着目する必要がるでしょう。

 中学2年生の時期はいじめの加害者も多いことがわかっています。

 
 

いじめの内容

 中学生は小学生よりも、「無視」を「いじめ」と認識する傾向にあります。

 何をもって「いじめ」と考えるかも、年齢によって違いがあると言えるでしょう。

 一方で加害者側の「いじめる理由」については「なんとなく」「ムカつく」「嫌い」など、いじめる理由は比較的あいまいなものであることが多いです。

 
 
 

参考資料

石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧

斉藤誠一(1985)『思春期の身体発育と性役割意識の形成について』(一般社団法人 日本教育心理学会)2024年2月24日閲覧

向井隆代(2010)『思春期の身体的発達と心理的適応―発達段階および発達タイミングとの関連―』(日本カウンセリング学会)2024年2月24日閲覧

山本ちか(2012)『思春期のタイミングと早熟・晩熟の影響』(学校法人滝川学園 名古屋文理大学)2024年月3日3閲覧

丸山真名美(1999)『思春期の心理的特徴と「いじめ」の関係』(心理科学研究会)2024年月3日8閲覧

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