「いないいないばぁ」は何歳から?
テレビ番組ではなく、掌で顔を隠して再度顔を見せる手遊び・あやし方としての「いないいないばぁ」についてです。
赤ちゃんはいつ頃から「いないいないばぁ」に反応するのでしょうか?
子供の発達には個人差がありますが、目安としては
「いないいないばぁ」反応できる、喜べるのは0歳前半頃からです。
解説
「いないいないばぁ」に反応できる時期
子供の発達を見る検査に、LCスケールというものがあります。
コミュニケーションも含めた言葉の発達全般を見ることができる言語検査の1つです。
これによると、「いないいないばぁ」に対して反応が見られるのは0歳前半頃の発達と考えられています。
つまり生後5か月や6か月といった比較的早期から「いないいないばぁ」に対して反応が見られることが考えられます。
また子供の発達を見ることができる質問紙であるKIDS乳幼児発達スケールでも同様の見解が見られます。
このように、(当然個人差はあるでしょうが)「いないいないばぁ」は0歳台から行える親子の遊びと考えられるでしょう。
「いないいないばぁ」と子供の発達
子供が「いないいないばぁ」を楽しめる背景には、「対象の永続性」が関連すると考えられます。
私達は例えば目の前にリンゴがあり、それを木箱で覆いかぶせても中にリンゴがあることがわかります。
リンゴが見えていないにもかかわらず、そこにリンゴがあると考えることができます。
これはたとえ見えなくても対象物がそこにあるという概念を持っているからです。
これを対象の永続性と言います。
子供が0歳台にこの対象の永続性の概念が芽生えていきます。
このため大人が「いないいないばぁ」をした際、一時的に顔が隠れてもその掌の向こうに「顔がある」と期待することができます。
これが「いないいないばぁ」を楽しめる背景です。
「いないいないばぁ」は、このように対象の永続性の概念の芽生えを見ることができる遊びとも言えるでしょう。