インリアルアプローチの覚え方
インリアルアプローチは4つの基本姿勢(SOUL)と7つの技法が肝要となります。
ただしインリアルアプローチを知ったばかりの頃はこれらがぱっと頭の中に思い浮かばないことも少なくありません。
インリアルアプローチの覚え方を取り上げてきます。
解説
SOULの覚え方
インリアルアプローチのSOULは
- Silence(静かに見守る)
- Observation(よく観察する)
- Understanding(深く理解する)
- Listening(耳を傾ける)
の頭文字を取ったものです。
このため概要としては
「見守り観察し理解する。そして子供に耳を傾ける」
と一文で要約できるでしょう。
英単語まで覚える必要があるかと言えば、正直なところ現場では不要でしょう。
テスト勉強として、知識として覚える場合は単純に「SOUL」と覚えておいて、頭文字からそれぞれの単語を想起する形でしょう。
「SOUL」それぞれの英単語はそこまで難解な語彙ではないので、覚えておけるか否かは英語の基礎力に準じるのではないかと思います。
7つの技法の覚え方
- ミラリング
- モニタリング
- パラレルトーク
- セルフトーク
- リフレクティング
- エキスパンション
- モデリング
インリアルアプローチの7つの技法は大きく3つに分類されると考えられます。
1つ目は模倣です。
模倣は行動(ミラリング)と音声(モニタリング)の両方を指します。
2つ目は言語化です。
言語化は子供の行動の言語化(パラレルトーク)と自分の行動の言語化(セルフトーク)を指します。
3つ目が子供の表現力の拡張です。
これにはまず既存の子供の言葉の誤りの修正(リフレクティング)と、意味や文法を広げる(エキスパンション)。
そしてさらに新しい言葉をモデルで示し促すこと(モデリング)を行います。
このように7つの技法をその内容から3つに分類すると、幾分覚えやすくなるのではないでしょうか。
全体の解説(インリアルアプローチとは?)
参考資料
『語用論的アプローチによる言語指導』(一般社団法人 日本特殊教育学会)2022年9月11日閲覧
『自閉症における語用論研究』(心理学評論刊行会)2022年9月11日閲覧