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知能指数(IQ)の平均は?
知能指数(IQ)の平均は100、
平均範囲は狭く見ると85~115、
広く見ると70~130が一般的です。
ただし平均や平均範囲は行った知能検査の種類によっても異なります。
このため知能検査は結果の数値だけでなく、どんな知能検査を行ったかの把握も重要です。
解説
知能検査の種類
知能検査には非常に様々な種類があります。
その中で、WISC(ウィスク)やWAIS(ウェイス)といった種類がある「ウェクスラー式」と、「田中ビネー」があります。
これらは公的機関や医療機関で比較的よく用いられる知能検査です。
「ウェクスラー式」の場合、知能指数(IQ)の平均は100、狭い平均範囲は85~115、広い平均範囲は70~130となります。
「田中ビネー」の場合、平均は100、狭い平均範囲は84~116、広い平均範囲は68~132となります。
ちなみに他の知能検査や発達検査を踏まえると、こういった検査の類は平均が100、狭い平均範囲が85~115、広い平均範囲が70~130であるものが比較的多い印象を受けます。
検査によって平均域が違う理由
知能検査によって平均域が異なるのは値を設定する上での統計的処理が異なるからです。
これらには標準偏差(SD)が関係しています。
「ウェクスラー式」の場合、標準偏差は15。
「田中ビネー」の場合は16となっています。
標準偏差(SD)とは?
狭い平均と広い平均
先ほどから書いている狭い平均と広い平均とは、標準偏差が1つ分(1SD)か2つ分(2SD)かを意味しています。
例えば狭い平均と広い平均の間である知能指数70~85は、知的障害のグレーゾーンと位置付けられます。
※知的障害の「診断」は医師が行うものなのであくまで目安です。厳密には知能指数だけで診断が決まるわけではありません。
平均に該当する人の割合やIQの分布
図のように、平均が100、狭い平均範囲が85~115、広い平均範囲が70~130である知能検査の場合、
知能指数が85~115の人は全体の68.2%該当します。
さらに範囲を広げると、
知能指数が70~130の人は全体の95.4%該当します。
補足記事