IQの平均値と平均域は?
IQって、普通どのくらいをとるものなのでしょう?
IQの平均域は知能検査の種類により異なります。
一般的に医療機関などで実施される正式な知能検査の場合、
IQの平均は100です。
そして、
IQ85~115の範囲が平均の範囲内と考えられます。
ちなみに、「そもそもIQってなんなのか?」という方は以下をご参照。
今日はIQの平均などについての解説です。
IQのボーダーライン
IQ(知能指数)とは知能検査によって得られた指数のことです。
上の図はIQの分布図です。
縦軸が人数で上に行くほど多くなります。
横軸がIQで右に行くほど高くなります。
このように、
IQの平均は100であり、平均値をとる人が最も多くなります。
そして、
IQ85~115をとる人が68.2%と過半数以上になり、これが平均域となります。
さらに、
IQ70~130まで範囲に95.4%の人が該当します。
あくまで目安ですが、
IQ70~85の間の数値が知的障害のグレーゾーン、
IQ70未満が知的障害の可能性が示唆されます。
なぜあくまで目安かと言えば、
知的障害という医学的診断は最終的には医師の判断が必要であり、IQの数値は医師が判断する上でのあくまで参考でしかないからです。
知能検査によるIQの平均域の違い
冒頭で、IQの平均域は知能検査の種類によると述べました。
知能検査として有名なものではウェクスラー式と田中ビネー式があります。
ウェクスラーは平均域が85~115です。
田中ビネーは84~116です。
つまり、平均域は
ウェクスラーが100±15
田中ビネーが100±16
なわけです。
この15とか16の値の部分を標準偏差と言います。
IQの平均域は、平均値±標準偏差で導き出せます。
このあたりは以前の記事で解説しましたのでそちらをご参照。
まとめ
IQは普通どのくらいの値なのか?
これの解答は受けた知能検査によって異なります。
しかしながら一般的には、
平均は100、85~115の値が平均の範囲内と捉えられます。
あくまで目安ではありますが。
また、1回の知能検査がその人の能力を全て表わせるわけではありません。
特に、幼児期などは知能検査の結果が15前後変動することも珍しくありません。