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IQ(知能指数)はどこまでが平均か?~分布や標準偏差の解説~

公開日:2018年11月7日


 
 

IQの平均値と平均域は?

IQって、普通どのくらいをとるものなのでしょう?

IQの平均域は知能検査の種類により異なります。

一般的に医療機関などで実施される正式な知能検査の場合、

IQの平均は100です。

そして、
IQ85~115の範囲が平均の範囲内と考えられます。

ちなみに、「そもそもIQってなんなのか?」という方は以下をご参照。

今日はIQの平均などについての解説です。

 
 
 

IQのボーダーライン

IQ(知能指数)とは知能検査によって得られた指数のことです。
 
 

上の図はIQの分布図です。
縦軸が人数で上に行くほど多くなります。
横軸がIQで右に行くほど高くなります。

このように、
IQの平均は100であり、平均値をとる人が最も多くなります。

そして、
IQ85~115をとる人が68.2%と過半数以上になり、これが平均域となります。

さらに、
IQ70~130まで範囲に95.4%の人が該当します。

あくまで目安ですが、
IQ70~85の間の数値が知的障害のグレーゾーン、
IQ70未満が知的障害の可能性が示唆されます。

なぜあくまで目安かと言えば、
知的障害という医学的診断は最終的には医師の判断が必要であり、IQの数値は医師が判断する上でのあくまで参考でしかないからです。
 
 
 

知能検査によるIQの平均域の違い

冒頭で、IQの平均域は知能検査の種類によると述べました。

知能検査として有名なものではウェクスラー式と田中ビネー式があります。

ウェクスラーは平均域が85~115です。
田中ビネーは84~116です。

つまり、平均域は
ウェクスラーが100±15
田中ビネーが100±16
なわけです。

この15とか16の値の部分を標準偏差と言います。

IQの平均域は、平均値±標準偏差で導き出せます。

このあたりは以前の記事で解説しましたのでそちらをご参照。

 
 
 

まとめ

IQは普通どのくらいの値なのか?

これの解答は受けた知能検査によって異なります。

しかしながら一般的には、
平均は100、85~115の値が平均の範囲内と捉えられます。

あくまで目安ではありますが。

また、1回の知能検査がその人の能力を全て表わせるわけではありません。

特に、幼児期などは知能検査の結果が15前後変動することも珍しくありません。

 
 
 

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