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じゃんけんができるのは何歳から?
子供が「じゃんけん」をできるのは何歳頃からでしょう?
個人差はあるものの、知的能力的にじゃんけんのルールを理解し
じゃんけんができるようになるのはおよそ6歳頃です。
しかしながら「じゃんけんができる」ということを具体的にどう定義するか、その内容で対象年齢は異なります。
以下、じゃんけんと子供の発達について掘り下げていきます。
「じゃんけんができる」の定義の解説
一般的に、子供がじゃんけんをできるようになるまでは以下のような過程を踏むことが多いです。
①から⑦にいくに従って難易度は上がります。
①「最初はグー」などの掛け声に合わせて手を出す。(タイミングが合う)
②グー、チョキ、パーのいずれかを出せるが、出せないものがあったり特定のものしか出さない
③グー、チョキ、パーをランダムにいずれも出せる
④勝敗がなんとなくわかる(大人に言われて納得する)
⑤ルールがきちんとわかる(グー、チョキ、パーはどれが強いというわけではなく、あくまで相対的に強さが変わるということ)
⑥ルール理解し、自分でも説明できる
⑦3回勝負や5回勝負など応用ができる
実生活では④の段階までくると「この子はじゃんけができる」と思われがちです。
しかしながらじゃんけんをきちんと理解しできるということを念頭におくと、やはり⑤~⑦の段階で「じゃんけんができる」と言えるのではないでしょうか。
じゃんけんと子供の発達
じゃんけんの動作と勝敗の理解は何歳から?
子供は大人の真似をしたがるものです。
じゃんけんもできないうちからその身ぶりだけはしてくれることがあります。
子供の発達を検査にLCスケールというものがあります。
コミュニケーションも含めた言葉の発達全般を見ることができる言語検査の1つです。
上記検査によると、ルールがわかるかどうかは別として、じゃんけんの身振りができるのは2歳前半頃とされています。
また、じゃんけんを行い、その勝敗がわかるのは3歳後半頃とされています。
じゃんけんを本質的に理解できるのは何歳から?
以上のように、じゃんけんは早くて4歳前後にはざっくりとは成立することがわかります。
しかしじゃんけんのルールを自分で説明したり、より本質的に理解するにはもう少し時間が必要です。
じゃんけんのルールを口頭で説明できるようになるのはおおむね6歳頃です。
この頃になると「グーのときはパーを出すと勝ち。チョキならグー。あいこだったらもう一回」など複数のパターン別に説明ができます。
また、子供の発達を全体的に見ることができる津守式乳幼児精神発達質問紙によると、
じゃんけんの5回勝負を理解できるのは6歳6カ月頃と考えられています。
つまり6歳後半頃には応用をきかせたじゃんけんもできはじめるようです。
まとめ
- じゃんけんのそれらしい身振りはおおむね2~3歳頃からできはじめると考えられます。
- 勝敗の理解は3~4歳頃から可能と考えられます。
- じゃんけんのルールを説明したり、本質的に理解するには6歳あるいはそれ以降になると考えられます。
以上を踏まえ、子供へのじゃんけんの教え方を見ていきます。
じゃんけんの教え方