奢ってもらうか割り勘か
恋愛において女性はデート代をどのようにしたらいいか。
男性に奢ってもらったほうがいいのか、自分も出したほうがいいのか。
「デート代は男性が払うべき」
「今の時代は男女平等。女性だってデート代を払うべき」
考え方はいろいろあるでしょう。
デート代については双方の納得があれば「奢る」も「割り勘」も「奢られる」も自由でしょう。
ただしそこに人間関係におけるバランス感覚が伴っているかが重要です。
デート代の暗黙のルール
人間関係のバランス感覚
恋愛に限らず、人間関係にはバランス感覚が大切です。
このバランス感覚とは何かといえば、包み隠さず言うと損得勘定を意識させない自然な借りの返し方です。
例えば会社で上司が部下に食事を奢ったとします。
この背景には上司と部下という上下関係があります。
ここで部下がただ単に奢り返しても、その上下関係を否定することになり不自然な借りの返し方になります。
「いつもお世話になっているので、たまには御馳走させてください」と謙虚な言葉と理由を添えたり、
「この前はごちそうさまでした。先日家族で旅行に行ったのですが、そのお土産です」など別の形で好意を表したりするとスマートです。
このように、人は見返りをもとめているわけではないけれど、感謝の気持ちが全く感じられないと悲しいものです。
相手の好意を露骨ではない形で返すということが人間関係には大切です。
デートでも感謝の気持ちを忘れない
恋愛関係においても奢られることそれ自体は良いも悪いもなく、そこに感謝の気持ちや好意を別の形で返せているかが大切です。
いつも奢ってもらっているから、たまにお茶をするときは自分が出す。
奢ってもらうときも、「いくらだった?」「私も出すよ」と払う姿勢は見せる。
そういった心遣いが大切です。
反対に、いつも割り勘だからといって、男性が自分のことを大切にしてくれていないというわけでもないでしょう。
いつもは割り勘だけれど、相手の誕生日のときはプレゼントをしたり食事代を出すといったバランス感覚があるかどうかです。
考え方は人それぞれですが、
いつもどちらか一方が奢るのが当たり前、奢られる方は感謝もしていない。という関係は恋愛において不自然な関係と言わざるを得ないでしょう。
たとえ年齢や立場が違っても、恋愛関係は本来互いが対等の立場であるものです。
そうでなければ互いの人格を尊重することができません。
どちらか一方が施すのが当たり前という関係は、対等な関係とは言えないでしょう。