ジョイスティックとはゲームセンターなどにあるゲームを操作するためのレバーです。
いろいろな種類がありますが、
垂直の棒の先端に丸い突起が付いているものが一般的です。
家電量販店やネットで購入ができます。
レバー単体の物もありますが、ボタンと一緒になっている物もあります。
各ゲーム機に合わせた端子の物もありますが、
USB端子になっていてパソコンに接続できる物もあります。
【特別支援教育におけるジョイスティック】
もともとはゲーム用の道具であるジョイスティックですが、
特別支援教育や障害者のIT支援では支援機器として使われることがあります。
脳性麻痺などによる肢体不自由や重症心身障害児者の場合、日々の活動に困難さが出てくることが度々あります。
例えば文字を書けない。話せない。物を持ったり動かしたりしにくい。
そのようなときにパソコンが使えると文字を打ったりメールを打ったりインターネット楽しんだりと活動の幅を補うことができます。
しかしながらパソコンのマウスやキーボードは比較的細かな腕や指の動きを必要とします。
障害様相によってはマウスやキーボードを使うことが難しい場合があります。
そのようなときに登場するのがジョイスティックです。
ジョイスティックはマウスやキーボードに比べると必要な手の動作が簡単です。
【ジョイスティックのメリット(1)】
特別支援教育や障害者のIT支援でジョイスティックを使うメリットはいくつかあります。
一つは先ほど書いた通り身体障害を補える点です。
身体に障害があると細かな動きが難しくなります。
マウスやキーボードよりジョイスティックはおおざっぱな動きで操作できます。
ジョイスティックをマウスの代わりにすれば、パソコンを操作しやすくなります。
ボタン付きのジョイスティックはそれなりの大きさになるので、机などに固定しやすいです。
片手で操作し、なおかつ力が強くなりやすい方などにはジョイスティックコントローラーを机上に固定して使うと操作しやすいです。
補足記事:ジョイスティックで障害者用マウス操作機器を作る実例
【ジョイスティックのメリット(2)】
2つ目のメリットは価格が安いことです。
レバーでパソコン操作をできる福祉機器は他にもあります。
しかしながら福祉機器が全体的にそうであるように、高額で何万円とします。
ジョイスティックは家電量販店やネットで数千円で買えます。
また、福祉機器は種類も少ないですが、ジョイスティックは非常に種類が豊富で価格帯も様々。
選択の自由があります。
ジョイスティックはもともとゲームに使うものです。
ゲームをする人のほうが世の中には多いです。
そのため市場が大きくなり種類は多く価格は下がります。
補足記事:ジョイスティックの福祉機器で10万円? それ、5千円で同じことできますよ。
【ジョイスティックのメリット(3)】
3つ目のメリットは応用がきくことです。
USB端子のジョイスティックコントローラーはパソコンにつなげることができます。
だいたいのジョイスティックは本体に固有の設定があるわけではなく、
ソフトを使ってパソコン側で好きに設定をします。
ソフトは無料のものがたくさんあるので好きなのを使えばいいです。
例えばカーソルを動かす速度をその人に合わせて自由に変えることができたりします。
補足記事:カーソルのスピード調整ができるジョイスティックの設定方法
ジョイスティックの設定ができるパソコン用ソフトはいろいろあります。
ネットから無料でダウンロードできます。
ソフトは有名で高機能なものではJoyToKeyがあります。