障害者のIT支援や特別支援教育でしばしば登場するJoyToKey。
補足記事:JoyToKeyとは?
JoyToKeyは様々な設定ができる応用がきくソフトです。
今日はJoyToKeyの設定例を考えます。
インターネットで「ゲーム 無料」などで検索すると、ネット上で遊べるゲームがけっこうあります。
無料ゲームの中にはキーボードの「↑、↓、←、→」で操作して遊べるゲームがあります。
「↑、↓、←、→」キーをJoyToKeyでスイッチに割り当てれば、スイッチでゲームを楽しむことができます。
ゲームをわざわざ買わなくてもネット上にはいろんな種類のゲームがあるので引き出しが豊富になります。
脳性麻痺の方などは、身体のコントロールが上手くできず、しばしば押したくないときにスイッチを押してしまう場合があります。
支援者がスイッチを手渡したあと、少し設定の調整をしたいときに間違って当事者の方がスイッチを押してしまうことはけっこうあるのではないでしょうか。
そういうとき、
JoyToKeyの設定を無効化できるボタン作っておくと便利です。
例えばButton1に通常の設定をして、
Button2を押している間はButton1の設定が無効化するようにしてみます。
Button2にて、「特殊機能」のタブで、
「押されている間、一時的に他のジョイスティック番号の設定を使う」にて
「Joystick2」を選択しておきます。
この機能は本来、2種類の設定を切り替える機能なのですが、
今回は「Joystick2」に特に何も設定をしていないのでなんの機能もない状態にできます。
これでButton2を押している間はButton1を押しても動作しなくなります。
JoyToKeyは複数の設定を作ることができますね。
作った設定をボタン一つで切り替えるようにできると、設定の幅が広がります。
「特殊機能」タブの「他の設定ファイルに切り替える」にてできます。
例えばマウスカーソルの移動を設定したファイルを2つ作って、
一つは移動速度を遅く、他方は速度を速くします。
これを切り替えるようにしておくと2種類のスピードを使うことができます。
補足記事:JoyToKey、「設定ファイルを切り替える」設定方法
もっと詳しく:JoyToKeyでマウス代替 カーソル速度切り替え付き
今回はちょっと応用的な、JoyToKeyの設定方法でした。
JoyToKeyはいろいろな設定ができるぶん、支援者のアイディア勝負な面もあります。
あれこれ工夫しながら、対象者の方のベストな設定方法を見つけましょう。
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障害者のためのJoyToKeyの活用例 ~基礎編~