JoyToKeyでジョイスティックコントローラーにマウスの機能を割り当て、マウスを代用します。
脳性麻痺などによる肢体不自由や重症心身障害の方のパソコン操作機器に役立つでしょう。
【カーソル速度を2段階にする】
ゲームセンターにあるようなアーケードスティック型のコントローラーを使います。
通常のマウス機能に加えて、今回はカーソルの移動速度をボタンで変えることができるようにします。
【ボタンへの割り当て】
以下のように割り当てます。
ジョイスティックカーソル移動
ボタン1左クリック
ボタン2右クリック
ボタン3ドラッグ&ドロップ(左クリック押しっぱなし)
ボタン4Enterキー
ボタン5カーソル速度切り替え
ボタン6未使用
【設定 ~ジョイスティック~】
JoyToKeyを起動し「stick1:←」「stick1:→」、「stick1:↑」、「stick1:↓」についてそれぞれ設定します。
「Mouse」タブにてそれぞれの方向に設定します。
【ボタン1に左クリック】
「Button1」をダブルクリック
「Mouse」タブにて「左ボタン」にチェックをいれます。
【ボタン2に右クリック】
「Button2」の設定画面にて「右ボタン」をチェック
【ボタン3にドラッグ&ドロップ】
「Button3」にて
「左ボタン」と「押すたびにON/OFF切り替え(トグル)」にチェックを入れます。
【ボタン4にEnter】
「Button4」にて
キーボード入力の一番上の「Disabled」をクリックし、その状態で「Enter」キーを押します。
【ボタン5に速度の切り替え】
カーソル速度が「速い」と「遅い」があり、ボタン5を押すたびに「速い⇔遅い」と切り替わるようにしたいと思います。
補足記事:JoyToKey、ボタンを押して設定を切り替える
まず、ここまで設定してきたファイルをコピーします。
コピー元のファイルを例えば「設定1」、コピーしたファイルを「設定2」など好みの名前にしましょう。
「設定2」のカーソル移動の速度を「設定1」より速くか遅くしておきます。
ボタン5にて「他の設定ファイルに切り替える」を設定します。
「設定1」では「設定2」に切り替わるように、
「設定2」では「設定1」に切り替わるようにします。
こうすることで互いが互いの設定に切り替わるので、ボタンを押すたびに「速い⇔遅い」と切り替わるようになります。
【できあがり】
以上で設定完了です。
ドラッグ&ドロップもボタン1つでできるので、麻痺などにより片手しか使えなくてもパソコンを操作できます。
またカーソルの移動速度を切り替えられるので、細かい作業をするときに便利そうです。
これらの設定は「できマウス。」でも可能です。