JoyToKeyでドラッグ&ドロップ
JoyToKeyにより、
できマウスとスイッチでドラッグ&ドロップできるようにします。
上肢障害などがある場合、クリックボタンを押したままでマウスを動かす手の動作が難しい場合があります。
しかしパソコンを使う上でドラッグ&ドロップはよく使う動作の一つです。
そこでドラッグ&ドロップの動作をJoyToKeyによりスイッチで代用します。
具体的には、
・スイッチを押す→左クリックを押しっぱなしにした状態になる。
・もう一度スイッチを押す。→押しっぱなしが解除される。
というようにしたいと思います。
このような
ドラッグ&ドロップに関連した操作はJoyToKeyにおいてトグル機能を用います。
設定方法
「JoyToKey」を起動します。
「Button1」をダブルクリックして設定画面へ。
マウスタブにて「左ボタン」にチェックを入れます。
さらに、画像のように通常は「トグル」にチェックが入っていないのでドラッグ&ドロップの設定をする際はチェックを入れます。
トグルにチェックを入れるとドラッグ&ドロップができるようになります。
ドラッグ&ドロップの意義
上肢障害などがある場合、
クリックボタンを押したままでマウスを動かす手の動作が難しい場合があります。
より具体的には、
・指でクリックボタンを押しそれを維持する
・マウスを掌で握ってそれを維持する
・上記を行ったまま、腕を動かす
これらをバランスの良い力加減で行うことは上肢の繊細な機能が必要です。
脳性麻痺などにより上肢障害がある場合、
これらの動作がいかに難しいかがわかります。
一方で、パソコンを使う上でドラッグ&ドロップはよく使う動作の一つです。
基本的にパソコンはドラッグ&ドロップができなくてもキーボードの直接操作で代替可能ではあります。
しかしながら、
ドラッグ&ドロップは非常に直感的にパソコンを操作することに役立ちます。
例えばあるフォルダからあるフォルダへファイルを移動する際。
コピーと貼り付けをキーボードのショートカットキーで行えば可能です。
しかし、これはややこしいですよね。
マウスで動かしたいファイルをフォルダからフォルダへつかんで入れる。
ドラッグ&ドロップのほうが視覚的・感覚的にわかりやすいわけです。
もしも知的障害などにより知的な遅れがある場合はなおさらでしょう。
JoyToKeyでドラッグ&ドロップの動作を補助することは、
身体面だけでなく知的面をサポートすることにもつながります。
おわりに
JoyToKeyのトグル機能は当初なく、
バージョンアップされる中で追加された機能です。
そのため古いJoyToKeyそのまま使っている人は馴染みのない機能かもしれません。
また、そもそもドラッグ&ドロップを代替したいという発想に至る人も限られます。
JoyToKeyのトグル機能は知らない人も多いですが、
障害者のITサポートでは非常に重宝する機能だと思います。