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カ行の構音訓練
カ行の構音訓練を指導段階に沿って挙げていきます。
カ行の音、つまり「かきくけこ」は舌の奥の部分(奥舌)を使って発音します。
同様に奥舌を使う日常的な動作としては「うがい」があります。
このため、カ行の音の練習方法としてオーソドックスなものは、うがいの動作からカ行の音を促していく方法です。
また、カ行に限らずですが、構音訓練は発音の練習だけでなく正しい音を聞き取り判断できる「耳の訓練」も重要です。
「口の訓練」と「耳の訓練」の両方があって正しい発音の定着につながります。
解説
構音訓練で気をつけること
子供の発音は自然に上達することもありますが、子供によっては誤った音が固定化されてしまう場合があります。
音が固定化し自然改善が難しい場合は、専門家の指導の下、構音訓練を行うことが有意義です。
子供がうまく発音をできない場合に、「正しい音を言わせようとただ繰り返させる」ことは逆効果になってしまう場合があります。
音声学に基づいた、理に適った指導を子供の理解度・段階に合わせて行うことが大切でしょう。
構音訓練の手順
以下、カ行の構音訓練について見ていきます。
最初に練習の頻度や予後予測に役立つ要素を見ていき、そのあとに具体的な指導方法を見ていきます。
正しい手技であっても、例えば知的な遅れの有無などによって構音の改善状況は異なっていきます。
このため子供の発達の背景を踏まえることは重要です。
また、指導にあたっては冒頭で述べた通り、「口の訓練」だけでなく「耳の訓練」もしっかり行っていくことが重要です。
構音訓練は単に正しい音を出すだけでなく、正しい音を日常で獲得していくための習慣作りとも言えます。
コツコツと練習を行いながらそれを日常に溶け込ませていくことが大切です。
練習期間や頻度の目安
予後予測
指導方法
口の訓練
耳の訓練
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年