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コミュニケーションがうまくいく会話の型
人との会話は答えではなく共感が大切だとはよく言われますね。
会話は情報のやりとりだけでなく感情のやりとりであるということです。
これを踏まえると、
①気持ちの共感
②状況の確認
③立場の共有
④答えの導き
のような会話の型で話すとスムーズかと。
もちろん状況にもよりますが。
わかりやすい話し方
プレゼンや話し方、文章の書き方にはいろいろな型があります。
その中で比較的有名なものの1つに「PREP法」というものがあります。
PREP法とは、
P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(事例、具体例)
P:Point(結論を繰り返す)
の4ステップで比較的簡略にわかりやすく物事を説明する手法です。
例えば「車とバイクどちらが好きか」という話をするとして、
「私はバイクが好きです。(結論)
燃費も良く、渋滞に巻き込まれることも少なく、何より機械としての魅力を感じます。(理由)
この前もバイク仲間と春のツーリングに行ったのですが、最高でした。(事例)
趣味としての乗り物は、車よりバイクが私は好きですね(再び結論)」
といった感じです。
このPREP法を、相手と共感する会話に落とし込んでみたいと思います。
会話の型の4つのステップ
気持ちの共感
会話においてまず大事なのは相手との感情の共有です。
つまり、ある意味人との会話で最も重要な結論は「あなたに共感し肯定します」という意思表示なのです。
そのためまずは相手への共感と肯定を示します。
例えば
「今日、会社でミスをして上司に怒られてしまったの」
という悩みを聞いたら、
「そうなんだねえ。大変だったねえ」
と共感と肯定を示します。
「それはあなたがミスしたんだから仕方ないよ」
といった否定的な態度は避けます。
状況の確認
会話ではオウム返しというか、
相手の言葉や内容を繰り返すだけでも効果的です。
これは相手の会話を受け止めたり共感できるためです。
例えば
「今日、会社でミスをして上司に怒られてしまったの」
という悩みを聞いたら、
「そうなんだねえ。大変だったねえ。
仕事でミスして上司に怒られてしまったんだね。」
と言った具合です。
立場の共有
PREP法では具体例を用いて話に説得力を持たせます。
共感を重視する人との会話・雑談では、具体例とは「自分も同じ体験をした」という立場の共有ではないでしょうか。
つまり、
「今日、会社でミスをして上司に怒られてしまったの」
という会話に対し、
「そうなんだねえ。大変だったねえ。
仕事でミスして上司に怒られてしまったんだね。
私もこの前、あの上司には怒られたよ。」
と言った具合です。
答えの導き
相手の会話を共感するだけでも十分ですが、そこから有意義な答えのようなものが見つかればそれに越したことはありません。
ここで言う会話の答えとは、
聞き手が共感することで、話し手が自然と見つけることができる方向性のことです。
決して聞き手が行うアドバイスのことではありません。
つまり、
「今日、会社でミスをして上司に怒られてしまったの」
という会話に対し、
「そうなんだねえ。大変だったねえ。
仕事でミスして上司に怒られてしまったんだね。
私もこの前、あの上司には怒られたよ。
ちょっとしたミスでも、あの上司はけっこうすぐ怒るよね」
と、あくまで答えは話し手に委ねます。
そして話し手が、
「そうなのよ。わりとすぐカッとなりやすい人だから。
まあ、1日2日経てばすぐ忘れてるんだけどね」
というように、
話し手が自分なりにスッキリすることが大切です。
おわりに
会話というのは状況によっても異なります。
会話のテンポが速いときは、このように4段階も話す暇がないかもしれません。
そういうときは①だけ、あるいは①と②だけというのもありかと思います。
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