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果汁グミは何歳から?
ほどよい価格でいろんなお店で売っており、手に入りやすいグミである「果汁グミ」。
様々な種類がありますがいずれも果汁100%である点も子供にあげる場合は魅力的です。
子供に果汁グミを食べさせる場合、早くて3歳以降、5歳以降ならより無難と考えられます。
解説
子供の咀嚼能力
子供の咀嚼能力(噛む力)は幼児期後半(3歳~6歳)頃から習熟していくと考えられます。
これは奥歯(臼歯)が生えそろう時期に起因します。
もちろん6歳頃からなんでも硬い物が食べられるかといえば個人差はあります。
しかし食物を噛むということに成長を感じる時期でもあるでしょう。
グミは比較的柔らかいソフトグミや、噛み応えのあるハードグミなど種類があります。
果汁グミは比較的柔らかいソフトグミと考えられ、3歳以降気を付けてなら子供が食べることも可能と考えられます。
甘い物と虫歯のリスク
グミはあくまで嗜好品です。
食べないといけない食品というわけではありません。
グミに限らず甘い食べ物は虫歯が気になるところです。
歯は生え始めてからエナメル質が完成するまでの時期が最も虫歯になりやすいです。
エナメル質とは歯を覆う硬い膜のことです。
一般にエナメル質は完成するのに2~4年かかります。
乳歯が生えそろうのは3歳頃と考えられているので、その頃から2~4年の時間を要することを考えれば、早くても5歳までは非常に虫歯になりやすい時期と考えられます。
まとめ
以上より、保護者の見守りの下であれば、果汁グミは3歳頃からでも楽しめるかもしれません。
しかしグミは嗜好品である点、子供の虫歯予防の観点から5歳頃までは食べるのを見送っても有意義であると言えます。
参考資料
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
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『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
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