手先の器用さの対象年齢考察

固結びはいつから?何歳からできる?|子供の手先の器用さの発達

公開日:2020年11月23日


 
 

固結びは何歳から?

 子供が固結びをできるのはいつ頃からでしょうか。

 ある程度の長さ・太さの紐を、やり方を教えてもらったあとなら一人で固結びにできる状況を想定します。

 個人差はありますが、固結びができるのは4~5歳頃からと考えられます。

 
 
 

固結びと子供の発達の解説

 子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。

 子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。

 上記によると、固結びをできるのは4~5歳頃の発達と位置付けられています。

 
 
 

固結びの練習・教え方

 固結びの教え方は、子供の同じ向きに座り、結ぶ手順をゆっくり見せてあげます。

 子供と同じ向きに座ることで、子供が結び方をイメージしやすくなります。
 対面で行ってもできる子はいるでしょうが、左右が反対になるので模倣の難易度は上がるでしょう。

 また見せるだけではイメージしにくい子なら、大人が子供の手を持ってあげて一緒に結んでみてもいいでしょう。

 紐が動いてしまいうまく子供が結べないときは、紐も一端をセロテープなどで机に固定すると行いやすいでしょう。

 こうやってまずは結ぶための手順を覚えていきます。

 どうしても紐を結ぶことが難しい場合は、ボタンはめなど他の活動で手先の器用さを刺激してあげてもいいでしょう。

 一つの活動にこだわらず、いろんなその子のできる活動で上肢機能の発達を促していきます。

 
 
 

おわりに

 子供の発達には個人差がありますから、あくまで目安として考えることが大切です。

 実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。

 また、日常生活では固結びよりリボン結び(蝶結び)のほうが実用的かもしれません。

 しかしリボン結びは固結びよりも難しいので、まずは固結びを練習することのほうが多いでしょう。

 固結びにせよリボン結びにせよ、紐を結ぶには片方の手で紐を支え、片方の手で作業をする両手の役割分担が大切です。

 また紐で輪っかを作って通す指先の器用さも必要です。

 紐を結ぶ練習は、子供の手先の器用さの発達を促すでしょう。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

-手先の器用さの対象年齢考察

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