今日は性格分類についてです。他者の価値観の見抜き方。
1. 相手の価値観を把握する方法
例えば友人に何かプレゼントをするとします。
どんなプレゼントをすれば喜んでもらえるでしょう?
例えば甘いものが好きな人にならケーキが喜んでもらえるかもしれません。
毎晩晩酌をしている人にはワインをプレゼントしたら喜んでくれるかもしれません。
人によって求めるものは違うので、その人・その状況に合った選択をするということが重要になります。
ケーキとワインのどちらがプレゼントとして優れているかという問題ではないわけです。
その人その人で大切にするもの・重要視するものというのは異なります。
要するに価値観が違うのです。
相手の価値観を把握して行動するということができるとコミュニケーションが上手になります。
ただ、慣れないうちから漠然と「相手の価値観はどんな感じだろう?」と考えてもわかりにくいものです。
慣れないうちに物事を理解する場合、パターン化しておおよその枠組みを捉えると考えやすいです。
今日は、人の価値観についてパターン分類してみます。
2. シュプランガーの分類
心理学者のエドゥアルト・シュプランガー氏は人の価値観を6つに分類しています。
① 理論型
知識や真理など、知性的・論理的なものを重要視するタイプの人。
② 経済型
金銭に関することを重要視するタイプ。
お金を使う・稼ぐ・増やす・減るなどなど。
③ 審美型
美しいもの・芸術的なものに心を惹かれる人。
④ 宗教型
神や神秘的なものに心を惹かれる人。
特定の宗教というわけでなくても、「神様」とか「運命」とか「オーラ」なんてものに興味がある人もこの型かもしれません。
⑤ 権力型
他人を支配したいという欲求が強い人。
⑥ 社会型
周囲と調和や、他人の幸せを願う人。
3. 人の価値観の4つのパターン
さて、以上のように6つに分類しましたが、6つもあるといまいち覚えにくい。
シュプランガー氏の分類を基に、精神科医のゆうきゆう氏はこれらをさらに4つにまとめました。
4つとは
・知(理論型)
・力(経済型、権力型)
・美(審美型)
・愛(宗教型、社会型)
です。
いくらが覚えやすくなりましたね。
4. まとめ
人間、型にぴったりはまる人は少なくて、だいたいはいろんな要素が混ざり合っているものです。
例えば基本は理論を重要視するけれど友人関係についてはやたら社会型的な判断をするなど。
なので性格分類はあくまで「だいたい」ですが、人を見る上で漠然と見るよりは参考になるでしょう。
先ほどの4つの分類。つまり知・力・美・愛。
相手が「論理的なもの」「強い力」「美しいもの」「利他的な愛情」のどれに魅力を感じているのか。
「1つだけ願いが叶うとしたら、どんなことお願いする?」といったもしも話などをすると、その人の傾向がわかりそうですね。
5. その他の記事
6. 参考資料
ゆうきゆう『相手の心を絶対に離さない心理術』海竜社、2007年