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「数の数え方」の教え方
子供へ「数の数え方」はどうやって教えたらいいのでしょう?
「数を数える」とは、目の前に何か物があってそれが何個かわかるということですね。
数える個数によって難易度は変わります。
区切りとしては、
まずは1~3個の個数を数えるようになるのが最初のステップです。
以下、今日は「数の数え方」の教え方についてです。
「数を数える」ことの発達の背景
以前の記事で詳しく触れましたが、
1~3個の個数を数えることができるのようになるのは3歳後半ないし4歳前後くらいです。
そして、数を数えるためには前提として「多い・少ない」といった概念を理解する必要があります。
そのため、
「数の数え方」を教える場合はまずはその子が「多い・少ない」といったことがわかるかを確認する必要があります。
掌にお菓子を持って、「どっちが多い?」「どっちが少ない?」などを複数回やって確認します。
具体的な教え方
以下、「数の数え方」の教え方の一例です。
「1、2、3」と口で言ってみる
まずは「1、2、3」と口で言ってみます。
「2、1、3」など順番がごちゃごちゃにならずに言えるかがポイントです。
何かを指しながら「1、2、3」と口で言ってみる
次に、目の前に何か物を置いて、
「1、2、3」と口で言いながら指をさしていきます。
不慣れな子の場合は「2」と口では言っているのに3個目を指さしていたりします。
口と指の動きを一致させるようにします。
任意の場所で止める
「1、2、3」と口で言いながら指をさせるようになったら、今度は指定の場所で指を止めてもらいます。
「2」で止めるなら、「1、2」と口と指を止める。
「3」で止めるなら、机の上に4個の物があっても「1、2、3」までで止める。
任意の数で渡してもらう
先ほどの「任意の場所で止める」の応用です。
今度は言った数の分だけ大人の手に物を置いてもらいます。
例えば「2」なら、「1、2」と言いながら大人の手に物を2個置く。
これで1~3個まで臨機応変にできたらOKです。
おわりに
子供の成長には個人差がありますし、何かの教えに対する受け取り方もその子その子で違います。
そのためあくまで参考程度にしていただけたら幸いです。
子育てにたった1つの正解はありませんので、
親も子供も楽しみながら一緒の時間を過ごすことが一番大切なのかもしれません。
家庭の数だけ子育ての仕方があるのだと思います。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧