阿部寛さん主演の連続ドラマ、「結婚できない男」から空気の読み方やコミュニケーションの取り方を学びます。
今日は第7話「親戚づきあいがキライで悪いか!!」を題材に。
第7話「親戚づきあいがキライで悪いか!!」のあらすじ
父親の3回忌に行く桑野だが、親戚が集まると結婚の話ばかりになるので気が進まない。
仕事のほうでは二世帯住宅の設計を受けており、こちらも結婚するが故に人間関係に揉めている様子。
やっぱり一人の方が気楽でいいとしみじみ思う桑野。
早坂の父親である康雄が実家から早坂のところへ。
また見合い話かと煙たがる早坂だが実は自分の再婚を報告にきた康雄。
二人のすれ違いに桑野も次第に巻き込まれていく。
「会いたいんです」とはっきり言う桑野
康雄に頼まれ、桑野が早坂を呼び出すことになるわけですが、早坂のほうは「桑野からデートに誘われた」と勘違いして完全に意識してますね。
前回の花火の際は遠回しに早坂を誘った桑野ですが、今回は図らずしも「会いたいんです」と言う桑野。
自分がどう思っているか、自分の気持ちを相手に素直に言う方が相手の心には響きます。
今回桑野は康雄のことがあったのでそれを変に気を遣ってああいう言い方になったわけですが、
普段から、理屈や一般論を先に言うのではなく自分の気持ちを言えればいいのかもしれませんね。
言葉が少ない
桑野と康雄の両方に共通することですが、
自分がどう思っているかということを伝える言葉が少ない。
相手に「察してほしい」ばかりで、自分から相手にわかりやすく伝えようとする姿勢が少なく感じます。
これに悪気はないのでしょうが、
男性は言葉が少なくなりがちです。
自分の気持ちを言葉にしないと人間関係はすれ違いが生まれやすいものです。
1人で6人掛けの席に座る桑野
飲食店で桑野は1人で来たのに6人掛けの席を使います。
そのため後から来た6人のお客さんは席がありません。
1人で複数名用の席に座ってはいけないというルールはありません。
けれど、できるだけたくさんのお客さんがお店を気持ちよく利用できるように席を互いに気遣うことは暗黙のルールです。
秘密は言わない桑野
娘には直接言いたい。だから秘密にしておいてほしい。
そのことを約束し、康雄は結婚のことを桑野に話します。
約束通り誰にも内容を漏らさない桑野。
後日、桑野が誰に言っていないことに「話すなって言ったって話すでしょ普通」と驚く康雄。
ここが第7話の最も空気の読み方を学ぶポイントですね。
確かに康雄は桑野に秘密にしてもらうように頼みました。
しかしながら、
・康雄は早坂と話したいが、その場を設けることができず困っている。
・桑野が聞いてもいないのに自分から話そうとしてきたことから、康雄は再婚のことを本当は話したい。
といったことが予想できます。
以上のことから、
自分から再婚のことを話したいし、他人に口からは言わないでほしいと自分は思っている。
けれど桑野が秘密を漏らしてしまって、結果として早坂のほうから話を聞きにくる。
というシチュエーションを望んでいることがわかります。
「秘密とは言っているけれど、実際はこっそり言ってもいい」
ということは実生活でもよくあります。
「秘密」と言われたから言葉通り秘密にするばかりじゃないわけです。
けれど、
「秘密とは言っているけれど、実際はこっそり言ってもいい」かどうかの判断は非常に難しく、場合によっては人間関係を壊す可能性もあります。
なので慎重な判断が必要になるわけですが、
少なくとも、今回の桑野に関しては、親子でありながらぎくしゃくしている康雄と早坂という状況は知っているので、
「お父さんから聞いた内容を私の口から言うことはできません。でも、まあ、1つ言うならお父さんが伝えたいことはあなたの見合い話ではなさそうなので、きちんと話を聞きに行ってあげたほうがいいと思いますよ」
くらいは言ってあげてよかったのかもしれません。