結婚式に元カレ・元カノを呼んではいけません。
法律でそう決まっているわけではありませんが、常識やマナーとして呼ぶべきではないとされています。
もしもあなたが、あなたのパートナーが、あなたの友人が、
結婚式に元カレ・元カノを呼ぼうとしているなら、
その行為は日本の常識という観点から見るとズレていることになります。
なぜ元カレ・元カノを呼んではいけないのでしょう?
それには「昔の話」と「未来の話」があります。
昔の恋人の話を聞きたくないというのは多数派です。
相手が、昔どんな人と付き合っていて、どんなデートをして、それがどんな風に楽しかったか。
どんな所に行ってどんな会話をしたか。どんな性行為をしたか。
相手のどんなところが好きだったか。
そういうことは聞きたくないのです。
過去に一度も異性と付き合ったことがない人がいいわけではありません。
ただ、わざわざ昔の恋愛のことをリアルに知りたくはないのです。
私達はほどほどに忘れた過去を持って生きています。
知らなくていいこと、努めて見なくていいことがあって、
そのあやふやさが生きることを楽にしてくれています。
恋人やパートナーの昔の恋愛についてもそうです。
なんとなく程度でとどめておきたいのです。
結婚式に以前の恋人や異性が来たら、
そういうあやふやにしておきたいことを嫌でも見ないといけません。
結婚式に元カレ・元カノを呼ぶということは、
互いの過去への付き合い方に配慮が足りていないのです。
日本の結婚は一夫一妻制で、複数のパートナーを同時に持つことはできません。
それは制度だけでなく多くの人の恋愛観・結婚観においても同様です。
つまり浮気や不倫は嫌なわけです。
ここでポイントになるのは、
浮気や不倫は嫌ということは、
浮気や不倫の可能性のある行為も嫌だということです。
結婚式に元カレ・元カノを呼ぶということは、
少なくとも現状でも互いに連絡がとれて、それなりに仲が良い関係であることがわかります。
一度は付き合うくらい気が合った仲です。
また何かのきっかけでよりを戻すかもと結婚相手は不安になるかもしれません。
結婚式に元カレ・元カノを呼ぶということは、
今後の不倫の可能性をどこかで感じてしまうものです。
元カレ・元カノはあくまで「元」。
というのは当人たちの理屈です。
今のパートナーからしてみれば、頭ではわかっても感情ではひっかかりがあるものです。
人間は機械ではありません。
そういう感情面を配慮するのは人として大切なマナーです。
結婚式に元カレ・元カノ呼ぶのはマナー違反ですが、
例外的にそれをしないといけないシチュエーションも考えられます。
それは職場の部署などをまとめて招待して、
その中に元カレ・元カノが含まれている場合です。
この場合、露骨に元カレ・元カノだけを招待しないのも不自然で変な空気になります。
ここは元カレ・元カノとの関係がどこまで知られているか、
どのくらいの規模で部署の人を招待しているのかなどによるので判断は微妙になってきます。
いずれにせよ、職場恋愛はリスクがあるということですね。