味覚

良い食事習慣(食育)は子供の発達を促すが舌が肥えるわけではない?

公開日:2019年9月1日


 
 

良い食事習慣(食育)の子は発達が早い?

「食育」という言葉がある通り、子育てにおいて食習慣は大切な要素ですね。

食育は単に何を食べるかというだけでなく、誰とどんなコミュニケーションをとりながら、どんな環境で食べるかというもっと全般的な話になってきます。

傾向として、
良い食事習慣のお子さんはそうでないお子さんよりも発達が良好であることが統計的にわかっています。

以下、今日は食育と子供の全体的な発達について。

 
 
 

子供の食習慣と発達の関係

医学博士であり鈴峯女子短期大学教授の岡本洋子氏らの研究によると、

1~3歳時点で健全な食習慣のお子さんは、そうでないお子さんよりも発達が良好である傾向がありました。

ここで言う「健全な食習慣」とは先述のように何を食べるかだけでなく、

例えば「いただきます」を言うとか、
家族の会話があるとか、
品数や手作りに配慮するなど全般を指します。

そしてここで言う「発達」とは、
お箸を使う手の発達や、
会話を行う言葉の発達、
規則正しい生活を送れる生活習慣の発達などを指します。

 
 
 

健全な食生活と子供の味覚

健全な食生活は子供の発達に良い関係性がありそうです。

その一方で、

健全な食生活を送ったからといって子供の味覚が優れるというわけではなさそうです。

一般に「舌が肥える」とは味のわずかな違いがわかることを指しますね。

つまり薄味や繊細な味付けであっても「甘い」とか「塩辛い」とかがわかるということです。

こういった味覚の繊細さが、健全な食生活で促されるかと言えば統計的には微妙なようです。

先ほどの研究によると、
健全な食習慣の子とそうでない子で、「塩味」を除く他の味の感受性にほとんど差はなかったそうです。

 
 
 

まとめ

より良い食習慣と子供の発達は関係性がありそうです。

やはり食事において挨拶や会話を大事にしたり、
食器具の扱いを積極的に行ったり、
バランスの良い食事を摂ることで言葉は手先の発達、生活習慣に良い影響があるようです。

その一方で、
健全な食習慣によってそうでない子より味覚機能が優れるかと言えばそうとは限らないようです。

やはり食事は栄養や味覚だけで語ることはできず、
情緒やそのほか様々な要因が絡み合うといったところでしょうか。

 
 
 

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参考資料

『幼児期における食事のあり方は味覚感受性や心身の発達に影響を及ぼすか』(J-STAGE)2019年8月28日検索

『幼児の食味嗜好性および味覚閾値』(J-STAGE)2019年8月28日検索

『小学生の食味嗜好傾向および味覚閾値』(J-STAGE)2019年8月28日検索

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