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子供の食事(食育)で気をつけること
健全な食事習慣は子供の発達を促します。
ここで言う「健全な食事」とは、何を食べるかだけでなく、家族で会話をするとか全般的なことを指します。
今日は子供にとってより良い食事とは何かを具体的に考えたいと思います。
健全な食事は子供の発達を促す?
医学博士であり鈴峯女子短期大学教授の岡本洋子氏らの研究によると、
1~3歳時点で健全な食習慣のお子さんは、そうでないお子さんよりも発達が良好である傾向がありました。
では、何をもって「健全な食習慣」とするのか。
これについて上記の研究では例えば
「よく噛んで食べる」など複数の質問項目に対して、
「できた」「だいたいできた」「だいたいできなかった」「できなかった」
の4段階で親御さんに答えてもらう方法を用いました。
そしてこの方法は子供の食事状況の研究にてしばしば使われる方法のようです。
以下、具体的に見ていきましょう。
「健全な食事」のチェック項目
我が子の食習慣はどんなことに気をつければいいのか。
そういったときに参考になるようポイントをまとめていきます。
基本技能
- 自分でコップを持って飲める
- 自分で食事をしようとできる
- 自分でスプーンを持って食べることができる
- こぼさないように飲める
- ひとりでスープや汁物が飲める
- スプーンと茶碗を両手で使える
- 完全にひとりで食事ができる
- 箸を使って食べる
- 箸と茶碗を両手で使える
- こぼさないようにご飯を食べることができる
習慣
- 程よい所要時間(30分くらい)でだいたい食べ終わる
- 家族と一緒に食事ができる
- 食事の挨拶ができる
- よく噛んで食べる
- いつもきれいに食べ終える
- おやつは決められた時間に食べている
- 好き嫌いせず何でも食べる
- 食前の手洗いをしている
食卓の様子
- 食事に満足している
- 楽しく食べている
- おいしく食べている
- テレビを見ないで食べている
コミュニケーション
- 食事のことを話しながら食事ができる
- 日常の出来事を話しながら食事ができる
献立
- 副菜料理がある
- 主菜料理がある
- 3品以上ある
- 主食・主菜・副菜がある
- 加熱した野菜料理がある
- 手作りの料理がある
調理方法
- 添加物に配慮している
- 衛生面に配慮している
- 糖分や塩分の取り過ぎに注意している
- 調理済みの食品を使っていない
おわりに
以上のように、具体的にリストアップすると何をすればいいのかわかりやすくなりますね。
一方で、これらを全部必ずしないといけないわけではありません。
家庭環境やその子の状況は様々ですから、あくまで目安程度に。
なんでもそうですが、気にし過ぎ・頑張り過ぎは疲れますので。
その他の記事
参考資料
『幼児期における食事のあり方は味覚感受性や心身の発達に影響を及ぼすか』(J-STAGE)2019年8月28日検索
『幼児の食味嗜好性および味覚閾値』(J-STAGE)2019年8月28日検索
『小学生の食味嗜好傾向および味覚閾値』(J-STAGE)2019年8月28日検索