今日は、子供の利き手が定まってくる年齢について。
1. 利き手は何歳頃に決まる?
利き手は何歳頃に決まるのでしょう?
個人差は当然あるものの、
おおむね利き手は4歳頃に決まるとされています。
以下、もう少し詳しく見ていきます。
2. 利き手の定義
「利き手」というのは「より器用でよく使う手」ですね。
なんとなくはわかりますが、利き手の定義ってなんでしょう?
京都大学の菊池氏らによると、
利き手はボールを投げるほうの手。
利き足は片足ケンケンをするほうの足。
と定義されています。
「字を書く手が利き手」と考える人もいると思いますが、これは状況によります。
「字を書く」という行為は生まれた後に人からあえて教えられる行為です。
そういう意味では、
字を書く方の手は習慣的には利き手かもしれませんが、その人が生まれ持ったものなのかといえばちょっと微妙です。
いずれにせよ、
何かの行為をするときにあえて一方の腕を使おうとする傾向が利き手の判断材料になるでしょう。
3. 使う手に偏りが出始める時期
アメリカの国立生物工学情報センター(NCBI)の資料によると、
どちらか一方の手をあえて使おうとする傾向は
6カ月~14カ月(1歳2カ月)児で39%
1歳6カ月~2歳児で97%
見られるそうです。
さらに、電子ジャーナルのWiley Online Libraryの資料によると、
ある程度利き手が確立し始めるのが4歳頃とされています。
4. まとめ
以上を踏まえてまとめです。
利き手は定義としてはボールを投げる方の手とされます。
利き手が右なのか左なのかは個人差があるでしょうが、いずれにせよ、
1歳6カ月~2歳頃にはどちらか一方の手をあえて使おうとする傾向が見られ始めます。
そして、様々な動作や経験を積み、学習を重ねる過程で
おおむね4歳頃に利き手が定まってきます。
5. その他の記事
6. 参考資料
『Precocious hand use preference in reach‐to‐eat behavior versus manual construction in 1‐ to 5‐year‐old children』(wiley online library)2018年8月10日検索
『利き手利き足の定義について』(J-STAGE)2018年8月10日検索
『Unimanual to Bimanual: Tracking the Development of Handedness from 6 to 24 Months』(NCBI)2018年8月10日検索