KiSS-18とは?
KiSS-18とは社会的スキルを測定できる質問紙です。
菊池さん(Ki)が作った、ソーシャルスキル(SS)に関する項目が18個あるので、KiSS-18です。
恋人同士がするキスとは無関係なわけです。
日本製の検査って単純なネーミングの頭文字を取って、結果ほかの単語になる紛らわしいのが多いですね。
心理学者のゴールドステイン氏らの資料を下に日本で作られたのがこのKiSS-18です。
KiSS-18の実施と採点の仕方
先述の通りKiSS-18は全部で18項目あります。
それぞれの質問に対し、
・いつもそうでない(1点)
・たいていそうでない(2点)
・どちらともいえない(3点)
・たいていそうだ(4点)
・いつもそうだ(5点)
の5段階で答えてもらいます。
質問の内容は例えば「他人と話していて、あまり会話が途切れない方ですか?」といった人とのコミュニケーションや社会的スキルに関する質問です。
1~5点で答える質問が18個なので、点数は18点から90点の間になります。
平均点は性別や年代で異なります。
例えば20代の男女のKiSS-18の平均点は約57点です。
青年にとって必要な6種類の社会的スキル
ゴールドステイン氏らは青年にとって必要な社会的スキルは6種類に分類されるとしています。
その6種類とは以下の6つです。
①初歩的なスキル
②高度のスキル
③感情処理のスキル
④攻撃に代わるスキル
⑤ストレスを処理するスキル
⑥計画のスキル
社会的なスキルは、必ずしも相手に合わせるスキルというわけではなく、自分の感情をコントロールしたり相手に上手く自分の気持ちを伝えるスキルも含まれることがわかりますね。
まとめ
菊池氏によると、
社会的スキルとは対人関係を円滑にするスキルのことです。
これをもっと具体的に言うと、
他者から肯定的な反応をもらい、否定的な反応をもらわないように作用するスキルのことです。
肯定的な反応とは、話しかけたら好意的に返してくれたり、嬉しいことを言ってもらえることです。
否定的な反応とは暴言を言われたり、望まないことをされる言われることです。
KiSS-18はこれら社会的スキルを客観視することに役立ちそうですね。
KiSS-18の項目はネットで無料に見ることができます。末の参考資料をご参照。
その他の記事
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参考資料
『KiSS-18』(国立青少年教育振興機構)2018年10月15日検索
『KiSS-18研究ノート』(岩手県立大学機関リポジトリ)2018年10月15日検索
『KiSS-18 の妥当性についての一資料』(CiNii)2018年10月15日検索